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119 異世界を歩く

その119です。

 準備などの些事を終え出発の段となったのは、太陽が高く昇った昼近くになってからのことであった。


 ヴェリヨと泰地、ゲアハルトとカウニッツが馬車に乗り、バイラーとその部下の騎士三人が自前の馬でその周囲を固めながらの旅路となる。


 馬での移動と聞かされ、泰地は「異世界の馬ってどんなんだ?」と「騎乗してる騎士って、カッコええやん!」という二つの感情が入り乱れる。テンションが変な感じに上がってしまったのだ。



 だが、そんな少年の期待は、微妙に裏切られる結果となってしまう。



 シェビエツァ王国の馬は、現代日本でお馴染みなサラブレッドなどとは違い、ずんぐりむっくりしていて力強そうな代わりに鈍重そうだ。体格に恵まれたバイラーなど、乗ってみても頭の位置が大して変わってない気がしてしまう。



 そして何より、体色が灰色っぽくて馬というより河馬を連想させられた。



「サラブレッドなんて、ただ速く走るためだけに品種改良されたのだから、むしろこっちが自然とも言えるのだ」


「……まあ、ゲアハルトがアレに乗ったらあらゆる意味で台無しだったでしょうから、最後の一線は守られたと思っておきます」


 ルデルに慰められた(?)泰地に、ゲアハルトが「呼びましたか?」と走り寄ってきた。もちろん、泰地は「何でもないです!」と逃げ出してしまい、ルデルとヴェリヨにニヤニヤされてしまう。


河馬が世界で最も凶暴な生き物というのは本当なのでしょうか?

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