第１話時点での人物・設定紹介（随時更新。最新話を読んでから参照をオススメ）
【ルデル】
自称「空の魔王」。
人間だった頃に尋常ではない偉業を達成したことから超常的存在と化した模様。
なぜか普通の少年である孕石泰地を「座」と定め、
ささやかな加護を与えて非日常の世界へと引きずり込んだ。
外見は、厳つい軍帽と立派な勲章と着けた、黒いチワワに似たぬいぐるみ。
その可愛らしい容姿とは裏腹に、
周囲に自らを常識内の存在であると認識を否応なく歪ませるなど、
やはり魔王と呼ばれるだけの所業を平気で行っている。
隠し玉を持っているようだが、何かと理由をつけてなかなか披露しようとしない。
【孕石泰地】
外見も内面もごく一般的な少年。
高校受験合格後、何の因果か魔王ルデルに座と設定され、
以降は文字どおり魔王サマに振り回されて心労を募らせる日々を送っている。
現在は普通の高校生として生活している傍ら、
異世界などを専門に捜査・情報収集等を行う「公安ウン課」の捜査員という一面も持たされ、
更にそのカバーストーリーとしてタレント候補生となることも確定となり、
頭痛のタネがどんどん増加している。
魔王サマの加護を受けているが、身体能力を一流アスリート並に引き上げる程度。
【ヴェリヨ・ルイク】
圧倒的な筋肉量を誇る白人男性で、公安ウン課の捜査員。
実はサイボーグであり、肉体の大半はもちろん、頭脳の一部も機械化しているとは本人の弁。
そのおかげで、身体のあらゆる部分に火器などを仕込んでおり、一人軍隊状態も可能。
細かいことをあまり考えない上に悪ノリが好きな性格のようで、
魔王サマや上司と一緒に泰地をからかうことも多い。
その一方で、気配りのつもりか毎回食事を奢っている。
愛車はオート三輪で、幹線道路も制限速度でのんびり運転するのが好きらしい。
【雪郷】
軍人のごとき立派な体格と眠そうな目が印象的な人物。
表の顔は芸能事務所「UN芸能事務所」の社長だが、
本来は公安ウン課豊浜支部のボス。
会話の中で自分のペースに巻き込むのが得意で、
その軽薄な調子から泰地はあまり信用できていない。
世界的な嫌煙ブームの勢いに、シナモンスティックで口寂しさを誤魔化す日々。
警察官としても芸能事務所社長としても実力は未知数。
「再建議会」なる右翼団体に（半分成り行きで）所属しており、
同期のエリート「大陽寺」に嫉妬されている。
【マエカケ】
UN芸能事務所に所属する女性。
古き良き時代のシンプルでヴィクトリアンなメイド服に身を包み、
暇があったら事務所の掃除をしている。
極端に多い前髪で表情が読めず、声も全く発しないにもかかわらずなぜか会話は成立する、
不思議な特技の持ち主。
現時点では、UN芸能事務所における唯一の所属タレント（アイドル？）らしい。
【長谷野愁】
泰地が中学卒業間際で仲良くなった友人で、クラスメイト。
高身長・美形・アルビノと、複数のモテ要素を天から授かっている。
重度の官能小説ジャンキーで、その性癖を隠す気なんて一切ない。ある意味で真の漢。
【河合五郎八】
泰地のクラスメイト。
運動神経抜群で、中学時代はあらゆる大会で入賞を欲しいままにしていた有名人。
しかし、旺盛過ぎる食欲が故にダイエットを嫌い、全ての競技から遠ざかった。
一族全員が伊達政宗のファンであったが故に、
その娘の名前を譲り受けてしまったのが唯一最大のコンプレックス。
【ゲアハルト】
シェビエツァ王国の第一王子。
祭事を司る「祭騎士」という役職に就いており、王位継承権は放棄している。
金髪碧眼の美形で、異性はもちろん同性すら魅了させてしまう。
今回の任務では、国王の名代として泰地たちのサポートをするべく、
騎士のバイラーや学者のカウニッツなどとともに同行する。
【エックホーフ】
シェビエツァ王国に十人いる宮中伯の一人にして、
魔王封印を反対する派閥の事実上トップ。
策謀や交渉に優れており、外交では負け知らずらしい。
【エクヴィルツ】
エックホーフ子飼いの部隊「リンクス騎士団」の副団長。
剣術にかけてはシェビエツァ王国でも指折りの実力者。
【奥墨】
雪郷の大学時代に所属していたサークルの線愛であり、
現在は警視長で公安部門の実質的なトップ。
「再建議会」という右翼団体に所属している。
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【公安ウン課】
極秘裏に開設された、異世界・異形などオカルト的な存在に対抗するための特務機関。
泰地たちが所属しているのは「豊浜都支部」であり、
表向きは芸能プロダクション「UN芸能事務所」として活動している。
【豊浜都】
豊田市・豊橋市・浜松市等々を「並列首都計画」のためだけに
様々な道理を捻じ曲げ合併させて誕生した巨大都市。
【豊浜都立浜松浜北南高校】
泰地たちが通学する、豊浜都浜松市浜北区に存在する高校。
通称は「北南高」もしくは「パルテノン」。
【無意識の世界】
生きとし生けるすべての生命体の無意識が集合している世界……らしい。
ある天才が凄まじい数のフィルターを重ねることによって、
常人の目でも発狂しない程度の風景に薄められているとの話。
異世界人の無意識とも繋がっているため、
異世界への接続路としても最適である――と説明されている。
【地下基地】
公安ウン課が無意識の世界に設営した、巨大な倉庫のような空間。
その面積は、現時点では不明。とにかく広大。
プレハブの事務所があるが、他にも様々な施設が存在している模様。
【シェビエツァ王国】
泰地たちが最初の任務で訪れることとなった異世界に存在する国家。
周期的に復活する「魔王」に悩まされている。
魔王封印を主張する国王と、
それに反対する貴族たち（と、そのバック）との間で軋轢が生じている。
【リンクス騎士団】
シェビエツァ王国が擁する騎士団の一つ。
だが、実質的にはエックホーフ子飼いの裏方部隊。
騎士としての戦闘能力は高いのだが、
暗殺や諜報なども行っていると噂されており、
王国内では恐怖と嫌悪の対象となっている。
【再建議会】
マスコミ曰く「急進的な右翼団体」「軍国主義者の秘密結社」。
その活動目的は「日本独特の伝統と文化を守り、未来へ継承させること」としている。
雪郷も大学時代に所属していたサークルの延長で所属している。
政治家も多数所属しているため、中枢への人脈として利用されている疑いがある。
2018. 9.15 登場人物および舞台設定を追加しました。
2018. 9.17 長谷野愁の内容に追加しました。
2018. 9.30 河居五郎八および北南校の内容に少し追加しました。
2018.10. 6 無意識の世界等を追加しました。
2018.10.19 シェビエツァ王国関連の諸々を追加しました。
2018.12.01 再建議会関連を追加しました。
