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61話 霊園の歌姫22

リチュオルは新たに捕らえた女性4人をオデイシアスに作って貰った紫色の指輪を嵌めさせて操っていた。

1組は白いテニスウェアを着た中学生位の茶髪のポニーテールの少女と黒髪のボーイッシュな少女の2人だった。

テニスウェアの少女達は直立しているものの、やはり眠っており瞳は閉じたままだった。

ポニーテールの少女はその場に膝をついてボーイッシュな少女のスコートからすらりと伸びる脚に抱きついて頬ずりをした。

ボーイッシュな少女はポニーテールの少女の頭をそっと撫でた。

そしてポニーテールの少女は立ち上がってクルリと回ってボーイッシュな少女に背を向けた。

ボーイッシュな少女はポニーテールの少女に後ろから抱きつき、胸と股に手を触れて優しく揉んだ。

その一部始終を眺めていたリチュオルはリモコンを取り出してボタンを押す。

すると次第にポニーテールの少女の股がグショグショに濡れていった。

どうやらポニーテールの少女の股にはバイブレーターが仕込まれてる様だった。

そしてリチュオルはもう1組の女性達の方を眺める。

もう1組はどちらも小学生位の子供で、長い黒髪の白いTシャツに緑のショートパンツ姿の少女と黒いボブカットの髪に黄色のノースリーブのシャツに青いショートパンツ姿の少女だった。

2人の少女は水鉄砲で遊んでおり、衣服はびしょ濡れだった。

ボブカットの少女はロングヘアの少女へ駆け寄り、抱きついて押し倒した。

2人の少女はびしょびしょの身体で地面に倒れながら口づけを交わした。


「いやー、オデイシアスの発明品は見事なモンだねぇ、いい絵が撮れた。」


リチュオルはここまで意識の無い人間を高度に操れる指輪の効力は凄いとオデイシアスの発明品を称えた。

2組の少女の光景はそれぞれ固定カメラで撮影しており、後で録画した映像を観て楽しもうという思想も垣間見えた。

その時、リチュオルの前に光龍がやって来た。


「なんの用だ?」


リチュオルは至福の一時を邪魔された様な不機嫌な表情で光龍に尋ねる。


「オデイシアスからの伝言だ、『オーラナイト達に感づかれる前に隠れ家を変えた方がいい』ってさ。」


光龍は頭を掻き、面倒くさそうな態度でオデイシアスからの伝言をリチュオルに伝えた。


「確かに一理あるな、考えてなかった。」


リチュオルはオデイシアスの指摘に感心して危機感が足りなかった自分に反省をした。


「女を集めるのは勝手だがあまり増えすぎると持ち運びに不便だぞ。」


光龍は次に自分が思ったリチュオルのコレクションが増える際に起こるデメリットを指摘する。


「それは俺も思ってたぜ、だからしばらくコレクション集めは控えてある物で楽しむ事にしてるよ。」


リチュオルもコレクションが増えては置くスペースもなくなって大変だと感じていたらしく、女性をさらうのも程々にすると光龍に返答した。


「はぁ……俺も何か趣味を考えなくちゃなぁ……」


光龍はリチュオルを見て自分も何か悪魔らしい趣味を持ってエンジョイする事も必要だなと思いながらその場を去って行った。







昼の12時頃、美森、英夜、直花の3人は都内の食堂で食事を摂っていた。


「蓑丸 銀だっけか、そいつとの訓練ってどんな感じだった?」


英夜は味噌汁を啜りながら銀との訓練の思い出を美森に尋ねる。


「うーん……彼女からは色々と教わった事があって……それじゃあこれを話します。」


美森は何を話そうかと迷った末、一番印象に残っている思い出を話す事にした。







☆☆☆







美森と銀は森の中で剣の稽古をしていた。

銀が二刀流の木刀で繰り出す攻撃を美森は一本の木刀で受け止める。


「迷うな! 相手が刃を向けて襲って来るなら自分も刃で対抗しろ!」


銀は自分の攻撃を必死で防ぐ美森に厳しいアドバイスを送った。


「僕が迷うって……!?」


美森は銀の言葉の意味が分からず困惑する。


「お前は愛する人の復讐をしたいと考えている、だがそれ以外の敵には情けも生まれて来る、どんな敵だろうと容赦をするな!」


銀は美森が復讐心に囚われていてもまだまだ未熟な所があると読み取っていた、だからこそ敵は全力で排除しろと指摘したのだった。


「なんか……それじゃあ悪役みたいです……」


美森は銀の理屈が悪党の様に感じてしまう。

すると銀は美森への攻撃を突然やめた。


「騎士になる以上時として情けを捨てて戦う事も必要なんだ、少なくともモニカさんはそう思ってるよ。」


銀は右手の木刀で美森を指しながらオーラナイトとしての心得を教え始め、ある女性の名前を語る。


「母さんが……そう……僕に厳しく指導してくれって頼まれたんですね……」


モニカという女性は美森の母親だった、美森は同い年でありながら容赦の無い特訓をする銀に納得を感じてしまう。


「モニカさんは凄く誠実で物事を完璧にこなす……でもあの人も人間だから悩み葛藤する時だってあるけど、それでも人前に胸を張って生きて行こうって強い意志を持っている。」

「まぁ、母さんの事を一番よく知ってるのは息子である僕ですけど……」


銀はモニカに抱いた印象を語り、美森はモニカの身内である自分にそんな事を言う必要は無いと突っ込む。


「お前は純粋で誠実な面はモニカさんに似ている、だからこそ無駄に苦悩を抱えてしまう、だから心に強く刻め、相手が牙を向けるなら自分も牙を持って対抗するのだと!」

「僕に冷血になれと……?」


銀は美森とモニカの共通点を見出して彼にオーラナイトになる上での心構えを伝え、美森はオーラナイトたる者情に流されるなという事なのかと解釈する。


「私の言葉をどう受け止めるかはお前の自由だ、少なくとも恋人の復讐はきっちり果たしたいって気持ちは伝わって来たしそこに関しては安心かもな。」


銀は自分の言葉の意味の理解を美森自身に任せ、彼の行く末を見守ろうと決心していた。







☆☆☆






「蓑丸さんは、優しさを捨てて非情になれと僕に言った……最初は復讐者なのだからそれ位出来ると思いましたが、戦いを重ねていくと迷いも経験して、最近では彼女の言葉が脳裏に強く再生されるんです。」


美森はオデイシアスにこそ非情になれる自信はあったが、先のブルーアルバトロスホテルでのリメインとの戦いでリメインは自分の家系と関わりがある、このまま倒す事が正解なのかと悩んだ事があった。


リメインとの遭遇に置いて銀の言った忠告の重みを身に染みて実感したと感じていたのだった。


「成程なぁ、タメだけど師弟関係は結構よくとれてたって訳か。」


英夜は最初美森から銀の話を聞いた時、同い年でしっかりと師弟関係がとれるのかと疑っていたが、今の話を聞いてその辺は問題ないのだなと思った。


「その蓑丸って人も貴方の母親から学んだ事はあったのね。」


直花は美森の話から銀はモニカから教わった事を美森に伝えるという不思議な役目を背負っていると感じた。


「はい、多分母さんと蓑丸さんの間にも師弟関係という物は存在していたと思われます、結果的に僕は母さんの孫弟子になるとは実に奇妙な話です。」


美森もモニカから銀へ、銀から自分へという師弟関係の連鎖が変わった状況だと思っていた。


「そう言われるとお前の母ちゃんの事も気になって来たな。」


英夜は一連の話でモニカがどういう人物かについても好奇心が沸いた様だった。


「母さんの事? 母さんって複雑な体験してるから話すと長くなりそうかも……また今度でいい?」


美森はモニカの事も話そうかと考えたが、モニカの生い立ちは複雑だったらしく、次の機会で話してもいいかと英夜に提案する。


「お前の母ちゃんも色々あるのか……じゃあ話題を変えるか、明日はいよいよ鎖野郎との決戦、だがその前にやらなきゃいけねーのは女を連れ去っている悪魔の捜索だな。」


英夜はモニカも人生で気苦労が多いのかと思いながら仕方なく今度ゆっくりモニカの話を聞く事にして、話題を変えて現在やるべき事はリチュオルを探して捕らわれた女性達を救出する事だと2人に告げる。


「そうだね、でも元老院の調べによるとさらわれた女性達の住所は西区や北区が多いから東区か南区に潜んでいる可能性が高いけど……」


美森は犯罪心理学的に身近な人間の誘拐は避けているのではと考え、リチュオルの銭副先を絞り込む。

そんな時、美森と英夜のスマートフォンが鳴った。


「丁度いい所で元老院からのメールだ、どれどれ?」


スマホの画面を見た英夜はそれが元老院からのメールであると確認し、内容を見た。

続く美森も自分のスマホを確認してメールの内容を見る。


「『女性を連れ去っていると思われる赤い髪の男が定期的に西区のコンビニを利用している事が分かった、西区で人気の無い場所を洗い出せ。』かぁ……やっぱり犯人は身近な場所の女性を連れ去る事は避けてるみたいだね。」


グリーンパール市内に駐留している元老院の職員が調べた情報を見て、これなら調べるのも難しくなさそうだと思った。


「そうと決まれば速やかに仕事を済ませましょう。」


直花はオデイシアスとの決戦前に出来る事を済ませようと思って2人に急いで食事を完食しようと呼びかける。

美森と英夜は戦闘のスタミナを付けるために食事のペースを上げて仕事に備える。

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