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4話 美森と雪木1

戦いを終えた美森達3人はネットカフェに行き、光龍の事について調べる事にした。


「ふーん、これが光龍という男か……」


ニュースの記事を見た美森は何ともやるせない気持ちになった。

協調性がなく家では引きこもりがちな割にはプライドが高く人と衝突してバイトも長続きせず、その上で憂さ晴らしで無差別殺人を犯す様までに至るなんて元から狂ってるとしか思えない、そう感じた。

いや、悪い事をする人間は何かしらの弱さを抱えていて、それを他者への攻撃に変える物。

光龍の場合は人と関わる事を面倒臭くて避けていて、その結果後になって後悔して寂しさと物足りなさで注目を浴びたくて無差別殺人を起こしたのだと美森は悟った。


「精神鑑定にかけられたとはいえネットオークションでナイフを購入したりしてる以上責任能力は絶対あるだろうしやるだけ時間の無駄ね。」


胡桃は光龍が精神鑑定にかけられたという記事の一文を読んで、ネットオークションでナイフを購入しようと考える彼が責任能力が無い筈はないと断言した。


「記事を読んでるだけで反吐が出るド悪党だぜ。」


同じく英夜もただの怠け者の根性無しである光龍に怒りの一言を呟く。


「そうですね、生い立ちはどうあれ所詮は頭のおかしい犯罪者です。」


美森も光龍が殺人に至った理由はお世辞にも共感できるものではないと判断し、彼を倒す事には一切の情けをかけないと宣言した。

そして美森は思わず目をパソコンから放した時、雪木が店の中に入って来るのを見かけて驚いた表情をする。

店のドアを開けて中に入って来た雪木は真っ先に美森達を見つけて彼らの方に歩み寄る。


「あら、ここにいたんだ。」


美森と目があった雪木は嬉しそうな目で彼らに話しかける。


「雪木さん、何でここに?」


美森は雪木がここに来た事に驚き質問する。


「ここのチェリーパフェは評判だからね、あんた履歴書にチェリーパフェが好きだって書いていたでしょ?」


雪木は美森が自身に送った履歴書に、美森がチェリーパフェが好物だと書いてあったのを思い出してチェリーパフェが好評なこのネットカフェに訪れたのだった。


「まあ、確かに書きましたけど……」


美森はそういえばそんな事を書いたなと思い出したように返答する。


「もしかして水前寺君に惚れてる?」


そんな時、雪木は美森に気があるのではないかと思った胡桃は興味本位で彼女に尋ねてみる。


「こんな女々しくて背が私と同じ位な男好きになる訳ないじゃん、ただあんたら3人が普段何やってるのか興味があっただけ!」


雪木はあっさりと美森の性格をダメだし、ただ彼らオーラナイトの日常の様子を見に来ただけだと言った。

当の美森は雪木から快く思われていない事に対し複雑な心境になる。

彼は生真面目で物静かな高井と正反対のサバサバした雪木の事も僅かに想っていた。

以前交際していた女性と正反対の性格の女性に対しギャップを感じつつも何処か魅力を感じ、心の奥底では雪木の様な性格の女性とも恋人になりたいと思っていたのだ。

だからこそ雪木から自分は好みの男性じゃないとあっさり言われたのは残念に感じた。


「雪木さんはどういう男性が好みなんですか?」


美森はやけになったのか、雪木に好みの男性を尋ねる。


「そりゃあ、明るくて強くて背の高いビジュアル系よ!」


雪木は右手の人差指を自身の顔の前まで近づけながら美森に自身の理想の男性像を彼に告げる。

それを聞いた美森は童顔で背も女性並みに低い自分では雪木に張り合わないと感じてムキになる。


「もしかしてお前焼いてるのか?」


ムキになってそうな表情の美森を見た英夜は彼が好意があったであろう雪木に自分は好みの男じゃないと言われて嫉妬しているのではと思い伺ってみる。


「うーん……まぁ……」


美森は視線をづらして頬を指で掻きながら弱気な返答をする。


「ほーらね、女々しくて頼りないったりゃありゃしない!」


雪木は自分が今しがた言った通りウジウジした女々しい態度をとった事に呆れる。


「……だったら雪木さん、僕とデートしてみませんか?」


すると美森は突然立ち上がって彼女にデートをしようと持ち掛けた。


「はぁ? この流れで何でデートしようっつー話になんのさ!? マジイミフなんだけど。」


雪木は先程まで嫌いなタイプの男だと罵っていた美森が自分をデートに誘った事に理解を苦しむ。


「女々しい男だと言われて黙ってはいられませんね、身長はともかく僕はオーラナイトです! 剣術だって人並み以上に学んでますよ。」


美森は雪木から駄目だしを受けた事に腹を立てたらしく、それで自棄を起こしてだったら自分が強い男だという事を証明すべく彼女をデートに誘ったのだ。


「その『僕』っつー一人称も鼻に突くんだよねぇ、それにあんたって人と話すときって対外敬語なの? 礼儀正しいお坊ちゃんを気取ってるつもり?」


雪木は負けじと美森の一人称や敬語で人と話す癖も指摘する。


(うわー、僕何やってんだろう……)


美森は気づけば雪木と口喧嘩をしている自分が馬鹿だと思えてきた。

いくら行為があった女性に罵られたとはいえ使用人として雇ってもらっている身である自分の立場を危うくする様な言動を深く後悔してしまう。


「いい度胸じゃん、主に逆らう使用人はクビ……」


雪木も使用人として雇ってる身でありながら自分に口答えをしてきた美森に腹を立てたらしく、彼をクビにしようとする。


「ちょっとたんま!」


そんな最中、英夜が話に割り込み雪木を制止する。


「あら、何かしら?」


雪木は話に割り込んできた英夜を睨みながら彼に用件を尋ねる。


「いいじゃないかデート、水前寺もこう見えて前に女と付き合ったことあるし。」


英夜は美森をフォローする様に彼が以前女性と付き合っていた経験がある事を雪木に伝えた。


「マジで?」


雪木は美森にも過去に付き合っていた女性がいると知って驚いた表情になる。

一方の美森は英夜に対し余計な事言わないで欲しいとも思うが、同時に勢いで雪木に強気に出てしまい使用人をクビにされそうになった自分に助太刀くれた彼に感謝の気持ちを抱く。


「本当です、その人とは同じ読書が趣味という事で交際をしていました。」


英夜から助太刀の言葉を貰った美森は再度強気になり、雪木に自分が女性と付き合っていた事があると伝える。


「話題が合ったのがきっかけねぇ……それで、何で別れたの?」


雪木は美森が付き合っていた女性と何故別れたのかが気になり、彼に尋ねる。


「いえ、別れたのではなく……死別したんです。」


美森は高井と別れたのではなく、したのだと彼女に告げた。


「死別!? そう……」


それを聞いた雪木は流石に驚いたのか、凍り付いた表情になる。


「ちょっと、あんたが話に割り込んだせいで辺りが静まり返ったじゃない。」


胡桃はこの気まずいムードを見て美森と雪木のやり取りに口を挟んだ英夜に苦情を溢す。


「だが水前寺は押しが弱いからな、誰かが力になんねーといけねぇ。」


しかし英夜は気の弱い美森が強気な雪木を言い負かすのには限界があるだろうと判断し、そんな彼に助太刀を入れたかったのだと胡桃に伝える。


「英夜さん、感謝します……雪木さん、確かに僕は押しが弱い所があるかもしれません、しかし一度言ってしまったことを曲げる気はありません! 僕とのデート、受けてくれますか?」

「やれやれだわ、何だか同情で釣られたみたいな感じ……」


雪木は押しの弱い美森が同情で自分を買って来たと感じ、頭を抱えて呆れてしまう。


「ダメって事ですか?」


美森は諦めかけた表情で雪木に自分の誘いには乗れないのかと尋ねる。


「いや、ちょっといくつか質問させてよ。」


しかし雪木は何を思ったのか美森に自分がこれからする質問に答えてくれないかと返答した。


「質問?」


美森は予想外かつ唐突な彼女の返答に対し戸惑いを見せる。


「まずあんたは通り魔が目の前にいたらどうする?」


しかしそんな美森にお構いなしに雪木は質問を始める。


「え! あ、はい……死なない程度に叩きのめして警察署に連行します。」


美森は雪木は恐らく自分が男として相応しいかテストをしているのだろうと読み取り、彼女から出された問いに答えた。


「友達との友情と恋人との愛、どちらを優先する?」


次に雪木は友情か愛の二択の質問を美森にぶつける。


「……迷うなぁ……どちらかと言えば、僕は恋人との愛を優先します。」


美森は友情をとろうが愛をとろうが結局は人と絆を深める行為に変わりはないと感じるも、今は友情より異性に飢えているとも感じたため愛を選ぶ事にした。


「恋人が悪党に殺されたらその仇をとる?」


次に雪木は恋人が悪党に殺されたら仇討を考えるのかと質問する。


「勿論取ります。」


高井の仇を討つためにオーラナイトになった美森にとってこの答えは即答だった。


「最後の質問、もし恋人が死んだらあんたは後を追って自殺する? それとも死んだ恋人の分まで生きていく?」


最後に雪木は死んだ恋人の分まで生きていくのか、それとも後追い自殺をするのかと質問する。


「……恋人の分まで生きていきます。」


美森はこの質問に返答するのに一瞬ためらった。

恋人の分まで生きていくという考えはただ悲劇のヒーローとして格好つけたいだけの自己満足なのではないかと感じてしまったのだ。

しかしどんなに悲しんでも高井が生き返る訳ではない、しかし後追い自殺をしたら自分自身に負ける気もする。辛くても前に進むしかないと思い自分の発言に自信を持とうとしたのだ。


「ふーん……質問が簡単すぎたかな……まぁいいか、あんたとデートしてあげる。」


雪木は苦い表情で腕を組みながら自分の質問は簡単すぎたかと考え込むが、少し沈黙した後美森とのデートに応じると彼に告げた。


「本当ですか?」


美森は雪木がデートにOKしてくれた事に驚きの表情で答える。


「まだあんたの事を好きになった訳じゃないけど、ボディガードとしてはいないよりマシかなって思ったの。」


雪木はまだ完全に美森を好きになった訳ではないが、彼にいくつか質問して大体は自分と同じ考えだなと思って彼の事を少し認めたのであった。


「それは光栄です、でも何で急にまた?」


デートに乗ってくれた雪木に美森はホッとした表情になるが自身のタイプでない筈の美森とのデートに応じた雪木に疑問を感じて彼女に理由を問いかける。


「知りたい?」


雪木は腕を解きながら美森に聞き返す。


「ええ。」


美森はコクンと頷く。


「デートが終わった後教えてあげる。」


雪木はニヤリと笑いながら勿体ぶった様子でデートが終わった後で理由を話すと言った。


「はぁ……」


美森はそりゃないよと言わんばかりに苦い表情になる。


「どっちもどっちで大胆……」


美森と雪木の見ていた胡桃は雪木に好みの男性じゃないと言われてムキになって彼女をデートに誘う美森も大胆なら、最初はデートには乗らないと言っておきながら突然心変わりして美森に質問攻めをした後最終的にデートに乗る事にした雪木もまた大胆だと感じた。


「いいじゃねぇか、取りあえずデート出来るんだから。」


英夜は険悪なムードになっていた美森と雪木の関係が一旦落ち着いた事に結果オーライという言葉を溢す。






こうして美森と雪木さんはお試しデートをする事になった。

しかし美森は本当なら男性である自分が雪木をエスコートしてやりたい所だが、グリーンパールへ来て間もない自分では何処をどう案内していいのか分からず、彼女に逆に街を案内してもらう事となっため、先程ネットカフェで強気に出てしまった自分に後悔の感情を抱いてしまう。

デートの前に雪木は着替えをして気分転換がしたいと言って美森を自身の自宅の前で待たせた。

そして数分後に雪木は頭に左サイドにリボンのついた赤いカチューシャをつけ、赤いカーディガンとピンクのフリルのついたロングスカートのワンピース、そして茶色のショートブーツを履いた服装で肩に白のショルダーバックを抱えて外に出てきた。

美森は内心その姿をメルヘンチックで可愛らしいと思った。

そしてまず2人はカフェでコーヒーを飲みながら話し合う事にした。

そんな最中雪木は趣味で育てている薔薇の写真集を美森に見せようと考えた。


「これがメアリーローズ、カップ咲きで花弁数は多いけど緩やかな重なりが特徴ね。それでこっちがスノーフレーク、純白の剣弁咲で葉は光沢のない深緑で先端が尖っているけど棘は少なめ。それでグローリーオブエドゼル、シンプルな一重きだけど可愛いわ、でも細い棘が多いから掴むのは注意が必要ね。」


雪木は自慢話をする様に美森に薔薇の事を教えていく。


「す……凄いですね……」


薔薇について色々と語る雪木を見た美森は以前高井が自分の好きな本について語っていた時と重ねて見てしまい、切なげな笑みを浮かべて彼女を褒める。


「本当はもっと説明したい所だよ、あんだが薔薇に興味があったらね。」


雪木は美森が薔薇に興味があるなら他にも色々と説明したいと彼に告げる。


「いえ、興味が無いなんてそんな……とても女性らしくて素敵だと思います。」


一方の美森は確かに自分は薔薇等の花に深い興味を持った事はないが、雪木の趣味は女性らしくて素敵だと返答した。


「そりゃどうも、花って枯れてしまったらそれで終わりだけど女はこれをプレゼントされたらとても喜ぶのよ。」


雪木は美森が一度女性と付き合ったとはいえ、女性の事は解ってない様に感じて一応彼に女性へのプレゼントは花が最適だと忠告する。


「はい、勉強します。」

「前の彼女はどんなプレゼントで喜んだのさ?」


次に雪木は美森が高井にどんなプレゼントを渡していたのかが気になり彼に尋ねてみる。

「高井さんですか? あの人は読書が好きだったのでプレゼントも新発売の小説とかでした。」

美森は率直に答えるが、後から雪木からどういう返答をされるか予想できなくて緊張してしまう、人見知り故の過剰な緊張だ。


「本かぁ……そういやあんたの元カノの写真とかってある?」


しかし当の雪木は美森と付き合っていた高井がどういう女性なのかが気になり彼に高井の写真があれば見せてくれないかと頼む。


「はい……いいですよ。」


美森は写真を見せるべきか少し迷ったが、高井がどの様な女性なのか雪木に知ってもらいたいと思い見せることにした。

美森はショルダーバックのポケットに入れていた頑丈の銀製のケースを取り出し、ケースの蓋を開けて公園でデートした時花畑で撮った写真を公開した。

高井の写真を見た雪木は複雑な表情で沈黙する。

雪木は本当なら高井をガリ勉タイプの生真面目委員長とでも評価したかったのだが、既に故人で尚且つ自身は高井に会ったことが無いので冗談で高井を馬鹿に出来ず、言葉に詰まり黙り込んでしまったのだ。


「……この人ってどんな人?」


雪木は言葉に悩んだ末、まず高井の人物像を聞く事にした。


「ちょっと内気だけど真面目で繊細、純粋で思いやりのある女性でした。」


美森は自分が抱いている高井の印象を手短に説明した。


「見たまんま……あんたと気が合いそうね、儚げな印象に保護欲が沸いたの?」


雪木は高井の儚げな雰囲気を見て、美森は彼女に保護欲が沸いたのではと推察した。


「あたりですね……少し歪んだ欲情があったのかもしれません。」


美森は雪木に図星を突かれてしまい、少し動揺した表情になる。

彼には確かに心の奥で高井に保護欲を抱き自分のモノにしたいと思っていた事もあったの事実だった。


「あんたって女の扱いは下手みたいだね、1人の殻に閉じこもりたいダメ男っつー感じ。」

「そこまで言わなくても……」


美森は空に閉じこもりたいダメ男と指摘されたのには屈辱を感じ、ムッとした表情になってしまう。


「これでも僕だってオーラナイトとしての鍛錬を積んでいるし、1人の時間を無駄に過ごしている訳ではありません! 毎日10時間以上もトレーニングをしてきました! 僕だって努力家なんです!!」


美森は雪木に駄目出しされてばかりでは気が済まないと思い、彼女に自分を強くアピールした。


「はいはいそうだった、あんたは人知れず悪魔を狩るオーラナイトだったね! 話を戻すけどまだこの人の名前聞いてなかったね。」


雪木は強気に反論して来た美森に微笑みつつ、話を高井の話題に戻して彼女の名前をまだ聞いていなかった事を告げる。


「……高井……高井みかげ。」


美森は雪木が話を反らしたと感じて不機嫌な表情は晴れずにいたが、取りあえず彼女に高井のフルネームを伝えた。


「高井さんね……彼女は何故死んだの?」


雪木は高井の死因を尋ねる。


「悪魔に殺されました、僕がオーラナイトになったのも復讐の為です。」


美森は高井が悪魔の手によって殺された事、そして自分は高井を殺した悪魔に復讐をするためにオーラナイトになった事を雪木に伝える。


「さっきの質問でも恋人の仇は討つって言ってたもんね、志は強く感じるよ。」


雪木は先程ネットカフェで美森が恋人が悪党に殺された際、その仇は討つと発言していたのを思い出して彼の復讐心は本物だと感じた。


「何ていうか……あんたにシンパシーを感じてきたなぁ」


そして雪木は手に持っていた高井の写真を美森に返しながら、彼に意味深な発言をした。


「シンパシー?」


美森は返された高井の写真を受け取りながら、雪木の発言に疑問の言葉を投げる。

美森は雪木の様な明るく社交的な人間が自分に共感を覚えた事を意外に感じた。


「あんたが寂しがり屋だと思った。」


雪木は両肘をテーブルに乗せ、顔を両手の上に乗せながら美森にそう言った。

美森は確かに自分はそういう一面があるし高井が自分と交際してくれた時も嬉しく感じ、高井が死んだ時は凄まじい虚無感と絶望感に襲われたが、彼女が自分と同じ寂しがり屋の一面がある事には驚きを見せた。


「雪木さんもそうなんですか?」


美森はそれとなく自分が感じた事を雪木に質問する。


「んー……そう言う事になるのかな?」


雪木はムスッとした表情で答えた。


「意外ですね。」


美森は率直な感想を口に溢した。


「でもそれだけじゃないんだよね……さっきデートの後で話そうって言った事だけど……いいわ、この場で話してあげる。」


すると雪木は姿勢を戻し、美森に自分が何故彼のデートに乗ったのかその理由を打ち明ける事を決意した。


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