天の声さんによる男の話
初めまして、投稿者のアリゴラスです。処女作ですので短いですがご了承下さい。慣れれば長く書けるとは思いますのでよろしくお願いします。
では、どうぞ。本編に...
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「ようこそ、都市クラウドへ」
そうアナウンスが電車の中に流れたのは週末の午後であった。
電車内は冷房が効いているのか若干肌寒くなっており薄手の服を着ているものは毛布を膝掛けにしていたり、もう一枚着込んでいる者もいた。
目的地である都市クラウドは人口が1億を超える大都市と言っても過言ではないくらいの広大な土地がある。
そこに仕事を求める者が集まったりするのもこの都市クラウドである。
いわゆる出稼ぎである。
今更ながらこの男はその出稼ぎに都市へ行こうとしている途中なのであった。
ここで男の特徴を教えておこう。
身長は180近くあり、目は蒼く、顔はまだ幼顔の名残はあるが俗に言うイケメンであるのは違いない。
この男は田舎暮らしをしていたが16歳になり親に「ちょいと出稼ぎに行ってくれや。なーに知り合いに話は通してあるからでぇーじょーぶだでな」と訛りのある言葉によりこの歳で出稼ぎに来ているのである。
と、説明をしているあいだに都市クラウドの駅に着いたようだ。
私はここで退散しようか。
え?私が誰かだって?そうだね...
天の声さんってことにでもしといてくれ。
なーにそのうち会えるさ。
じゃあね。