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第壱話 「もなとれからの刺客! KUMA・ザ・キラー」

もなとれ  「なんてものに手を出してしまったんだ……」


       ピカッ!


       ゴロゴロゴロ――


       狂ったように雷が鳴り続ける。

       嵐のような風が実験室の窓の外で吹き荒れていた。

       まるでモナコインの行く末を暗示するかの如く――


?     「――出来たようですね」


もなとれ  「はっ!?」


       もなとれ博士の背後に、大きなマントを広げた影が伸び上がる。


もなとれ  「……タカのかぶりもの男爵……」


タカ男爵  「これが対モナコイン用秘密兵器『KUMA・ザ・キラー』ですか。

       意外とかわいい外見だ」


もなとれ  「ちかづくなっ!」


       叫ぶより一瞬早く、

       ギラッ! と光った五本の爪が、剛腕とともにふるわれた。


       ゴォッ!


       風を切る音。

       すばやく飛びすさったタカのかぶりもの男爵。

       うすら笑いを浮かべる。


タカ男爵  「これが、『KUMA・ザ・キラー』の実力ですか」


       引き裂かれたかぶりものの隙間から、狂気に彩られた目がのぞく。


タカ男爵  「――すばらしいっ!

       わが野望が世界を座巻するのも時間の問題か!

       ハハッ!

       ハーハッハッハッハッハ!!!」


      『KUMA・ザ・キラー』の赤い目がかがやく。


もなとれ  「わたしは――とりかえしのつかない過ちを犯してしまった――」


       ガクリ、とくずおれるもなとれ博士。


もなとれ  「これでモナの歴史は、KUMAにとって変わられる――」


(タイトルテロップ)

チャチャーチャー・チャチャーチャー・チャラララー


『 _____________________________________________

  「もなとれからの刺客! KUMA・ザ・キラー」

  _____________________________________________ 』


チャチャー・チャー

(タイトルテロップおわり)



脇山珠美  「プロデューサー!」


脇山P   「なんだい珠ちゃん」


脇山珠美  「わたし、あのバッグがほしいです!」


脇山P   「いーよ! 買ってあげるよ! モナコインで!」


       ショッピングモール。

       そこでは、今日も脇山Pがプロデュースにいそしんでいた。


脇山珠美  「あ! あの服もほしい!」


脇山P   「いーよ! 買ってあげるよ! リボモナコインカードで!」


       フッフッフ。

       このコーディネートで珠ちゃん一位は不動のものに。

       怪しく笑う脇山P。


脇山P   「さて、書いてくれる絵師をさがすかな」


       アイマスの投票〆切までもう時間がない。

       はやいところ投稿して点数稼がねば。


絵師さん  「もなげ爺! もなげ爺はいかがですかー!

       イラストも描くよ!」


脇山P   「絵師さん見つけた!」


脇山珠美  「あ、待ってくださいプロデューサー!」


脇山P   「すいません彼女を一枚」


絵師さん  「はいよ、いらっしゃ――ッ!?」


       絵師の目が驚愕に見開かれた。

       脇山Pの背後で、巨大な影が爪を振り上げている!!


KUMA  「このロ○コンガァァァーーーーーーーーーッッッ!!」


脇山P   「ぐわぁぁぁぁ!!!」


       青天の霹靂に舞う脇山P。


脇山珠美  「プロデューサー!?」


脇山P   「ぐはっ……な、なにをするだァ~~~~~!?

       Pの真ん中に穴が空いたじゃないか!!」


脇山珠美  「プロデューサー!

       Pには最初から穴があいてますですよ!」


脇山P   「おお、そうだったのか。

       珠ちゃんの頭のよさならアイマスで一位とれるな」


KUMA  「おれの名前は『KUMA・ザ・キラー』。

       世界のロ○コンを駆逐せんがために生まれた戦士」


       全長2メートルのくまのぬいぐるみが、

       するどく尖った五本の爪を見せつけつつ名乗りを上げる。

       ×印な口だけどしゃべれるのは最先端科学の力だ!


脇山P   「怪人だと!? くそっ、デート中になんてやつだ」


脇山珠美  「プロデューサー! わたしは仕事できました!」


脇山P   「気分的な問題だよ!

       ちくしょう!

       おまえさえ現れなければ今日一日幸せでいられたのにっっっ!!」


       脇山Pはブレスレットに呼びかけた。


脇山P   「採掘戦隊モナファイブ! 怪人だよ! 全員集合!」


????  「「ここにいるぜ!」」


       ガサッ!

       近くの草むらからでてくる残りのメンバー。


脇山P   「よし! なぜそこにいたのかはあえて聞かない!

       フォーメーションだ!

       ……珠ちゃん向こう向いててね」


       ゴソゴソ……


       スチャッ


ナレーション 説明しよう!

       モナファイブは一般のひとに正体を知られてはならないという、

       せつなくもきびしい掟があるのだ!


モナレッド 「モナレッド参上! 全員そろって」


モナファイブ「「採掘戦隊モナファイブ!!!」」



       バーーーーーーーーーーーーーン!!



       後ろのほうで爆薬がはじける音。

       カラフルな煙がもくもくと噴き上がる。


KUMA  「おれはモナファイブに興味はない!

       ロ○コン野郎に正義の鉄槌を下すためにここにいる!」


モナレッド 「ちくしょうなんてやつだ!

       その言葉でモナコイン界隈の人間全員敵に回したぞ!!」


モナグレー 「あの、わたし、ロ○コンじゃないです……」


モナレッド 「決めるぞみんな! モナ社会の敵を駆逐するんだ!」


モナグレー以外「「おおっ!」」


モナピンク 「バイト給料減らすぞ(ボソッ)」


モナグレー 「はぁぁぁぁぁぁ!!

       わたしはわたしの社会を守る!

       わたしの今月の小遣いをッ!」


モナレッド 「いくぞみんな! 拡散バズーカだ!」


       ちゅど-ん!


       ぱかっ


       ちゃりんちゃりんちゃりんっ!


       大量のモナがばらまかれる。


モナレッド 「はっはっはァ!

       さぁ拾え!

       拾っているうちにうしろから――」


KUMA  「KUMAパンチ」


モナレッド 「ぐはぁっ!」


       青天の霹靂に舞うモナレッド。


モナブルー 「BAKANAッッッ!?」


モナイエロー「拡散バズーカが効かないなんて!?」


モナレッド 「背後からとは、おのれ卑怯な――」


KUMA  「このおれにモナなどというハシタ通貨はきかん」


?     「フッフッフ。そのとおり」


モナレッド 「ムッ!? だれだ!」


       空に広がるマントの男。


モナブルー 「全裸か!? その下は全裸なんだろ!?」


       ハァハァ (*´д`*)


タカ男爵  「全裸ではない。

       ちゃんとパンツをはいている」


モナブルー 「パンツ……はぁはぁ(*´д`*)」


モナグレー 「……ロ○コン趣味じゃないひといたじゃん……」


タカ男爵  「わたしはタカのかぶりもの男爵。

       そこのKUMAのボス、とだけ名乗っておこう」


モナピンク 「かぶりモノの変態、というわけね」


タカ男爵  「変態という紳士、とだけ言っておこう」


モナピンク 「なにも変わってないわね」


タカ男爵  「KUMAよ!

       いまこそその力でモナなど吹き飛ばすのだ!

       ひとの美点を変態呼ばわりする奴らなど、

       逆V字型の谷底奈落でもだえくるしむがいいわ!

       ハッハッハッ」


KUMA  「…………」


タカ男爵  「どうしたKUMA? おなかがすいたのか?」


KUMA  「…………」


KUMA  「…………」


KUMA  「…………」


もなとれ  「やはり……こうなってしまったか」


タカ男爵  「きさま……もなとれ博士!

       欠陥品だぞ!

       まだ保証期間中だからすぐ直せ! 早く直せ!」


もなとれ  「まだ世に出るには早すぎたのじゃ、KUMA。

       ロ○コンは、駆逐してもこの国では後から湧いて出てくる。

       奴らの生殖力はハンパない」


モナレッド 「チャンスだ! みんな! アレの出番だ!」



       ジャキッ!



       キラーンッ!



モナレッド 「モナガトリングガンだ!」


ナレーション 説明しよう!

       モナガトリングガンとは、リアルモナコインを10発/秒間隔で掃射する、

       どう考えても殺傷兵器でしかない最終兵器だ!

       よい子のみんなはこんなチカラワザで解決するような、

       悪い大人になっちゃダメだぞ☆


モナレッド 「ファイヤァァァーーーーーーーーーーーーーーッ」



       ガガガガガガガガガガガガがガガがガガがガガが画が画がgッ!!!



       きらめくリアルモナコインの奔流が、

       KUMA・ザ・キラーに吸い込まれていく。

       みるみる外装がはぎとられ、

       無残な鉄くずの塊と化していくKUMA・ザ・キラー。

       生み出したもなととれ博士は、涙なしにはみていられない。


モナファイブ「シュゥゥートォォォォ――エンドォォォォ!!!!」


       カラン、カラカラと、モナガトリングガンの弾倉が空になる。


タカ男爵  「くそっ!

       おぼえておれ、モナファイブ!

       いつか貴様らを暴落の闇に葬ってやる!」


       走って去って行くタカ男爵。

       通行人の女性たちから悲鳴が上がった。


モナレッド 「KUMA・ザ・キラー。おそろしい敵だった」


モナイエロー「だがおれたちはッ」


モナピンク 「まだ負けないッ」


モナグレー 「モナが世界にひろまるまではッ!!」


モナブルー 「HAHAHA!!」


脇山珠美  「プロデューサーさんどこですか!

       珠美はもう帰っていいですか?」


モナレッド 「ハッ! いかん! 予約の時間が満了してしまう」


       サササッ


脇山P   「またせたね、珠ちゃん! さぁ、次の買い物行こうか!」


脇山珠美  「プロデューサーさんお小遣いください!

       珠美はおなかがすきました!」


Kサツ   「ああ、キミ、すまないけれど」


脇山P   「なんでしょう?」


Kサツ   「この辺でガトリングガンなんて物騒なモノを掃射した、

       国家的金融テロ組織がいるらしいんだが、知らないか?」


脇山P   「ああ、それなら彼らですね」


       後ろでガトリングガンの片付けをしているモナファイブのメンバーを指さす。


脇山P   「証拠品もあるから、現行犯逮捕できますよ」


Kサツ   「ありがとう!

       コラ! きさまらッ法治国家をなんだとおもっている!」


モナピンク 「ヤベェ、サツだッ! バックレろ!」


モナイエロー「とりあえず煙幕投げつけとけ!」


脇山P   「今日も平和だな、珠ちゃん」


脇山珠美  「そうですね! 平和が一番です!」


ナレーション がんばれモナファイブ!

       負けるなモナファイブ!

       きっといつかはみんなが認めてくれる、その日まで!


       え? モナコインちゃんですか?

       なんか、家でお菓子食べてたそうですよ。

       正ヒロインは余裕ですねー。

       ・

       ・

       ・

       すいません、だすの忘れてました(´Д`;)


ナレーション なお、

       モナファイブはフィクションであり、

       実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。

       仮想空間ネット上の人物ともまったく関係ありません。

書いてある間になんともなとれがKUMAコインから撤退。その結果、KUMAコイン大暴落。

インスピ湧いて一日の出来事で、唖然としました。

あわてて結末を書き直し、今このタイミングしかないと投稿。


ネタは鮮度が命。


ネタ・即・斬!


なんつって。


…………。


|)彡 サッ

---


『採掘戦隊モナファイブ』はCCライセンスで公開します。

好きにいじってね。ヘ(゜∀゜ヘ)


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