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第三章 混迷? 美男美女コンテスト⑰
朝目が覚める。なんだか体中がベタベタする。
そうだ昨日はお酒飲んじゃって……お風呂入って寝なかったんだ。
ふと頭の中に昨日のことが蘇る。
でーと、デート、デート!?
「嘘ぉ!?」
私は一気に覚醒する、記憶が本当ならばロイちゃんとデートの約束をしてしまったのだ。
「夢じゃないよね!?」
頬を思いっきり抓ってみる。
「痛ぁ!? 少しは手加減してよ――って自分に言っても仕方ないって!!」
慌てているせいか言動が混乱している。
「と、とにかく夢じゃない!!
ええっと、今度の休みだから――ええっ!? あと3日しかない!!」
カレンダーを見てリルムはさらに慌てる。
「え、えっと、髪は切らなくて大丈夫かな? デート用の勝負下着――
あうう……いろいろ買わないと……」
悩んでいるうちにいつもの起床の時間を過ぎていることに気が付く。
「あっ~!? 学校の準備もしないと!!」
こうしてあわたただしい私の一日が始まるのであった。