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クレーマー

日本で最も有名な牛丼屋

「○○家」

に来る数々のクレーマー。

それを

「最もクレームの多い私」

が書いてみました。



暴力は


「おい!水!」

「はい」

「このポットからどうぞ」

とポットを置く。

「おい!こぼれたぞ!」

「すみません」

「お前、今笑ったな?」

「いえ・・」

「いや、笑った!」

と胸倉をつかまれた。

私は少林寺拳法3段、

こんなのすぐに倒せる。

しかし今そうするわけにはいかない。

「おいおい!やめろよ。」

一緒に来た友達が言った。

でも放さない。

そこで私は、

「あの」

「なんだ!」

「カメラで撮ってますよ」

「・・」

「警察呼びますよ」

やっと放した。

「こんな店二度と来るか!」

こちらこそ言いたい。

「二度と来るな!」

と。


数日後。彼は自殺した。




最初は私も「笑顔」だった。


「何、にやにやしてるんだ!」

「いえ、そんなつもりでは・・」

「今、笑っただろ?」

「いえ・・」

「何がおかしいんだ!」

「すみません」

「バカにしてるんか!」

それ以来、笑顔はやめた。

すると、

「なぜ、にこやかに応対しない!」

「いえ・・」

「なぜ不機嫌なんだ!」

「すみません」

と、水をかけられた。


数日後。

彼はひき逃げで死んだ。




「おかわり自由」


今や日本の常識となった

飲食店での

「おかわり自由」

はっきり言って、

全く感謝されていない。

「おかわり!」

「おい!おかわり遅いぞ!」

「水も!


「はい、おかわり大盛です」

「誰が大盛と言った!もういい、帰る!」

そう言って、

おかわりに水にも手もつけずに帰る。

そして後で、店にクレーム。


なぜか彼に連絡が取れなくなった。




深夜クレーム


クレームが多いのは

「深夜」

ある調査によると、

深夜は俗にいうイライラが増すそうだ。

それを店員に向ける。

人手不足の折、

どうしても十分な人が集まらない。

「おい!まだかあ!水くらい出せるだろ!」

「すみません、ひとりでやってまして。

少々お待ちください」

「人手不足かあ?そんなの経営が悪いんだろ!」

まあそうだが・・

それを従業員に向けなくても・・


彼は今、行方不明。




外国人従業員


日本人人手不足のため、

結構外国人従業員が多い。

基本的に日本語ができる人たちだが、

当然、日本人同様ではない。

「何で注文間違えるんだ!」

「スミマセン・・」

「おい!日本語ちゃんと理解しとるんか!」

「スミマセン・・」

「だいたい、なんで外人なんだ!

水も理解できてないんじゃないか?!」

日本人でも聞き間違えるほどの、

「小さい声」

「早口」

等々の客も多い。

それを外国人が間違えないはずがない。


彼は数日後海外でテロにあって死んだ。




ドライブスルー


店内よりクレームが多いのが、

ドライブスルー。

特に雨の日は。


なぜか?

顔が見えない、

いや見えにくいせいか?


「まず『いらっしゃいませ』だろ!」

○○家では、

「いらっしゃいませ」

と言わない。

まず、

「こんばんは」等あいさつ、

と、そんなこと言っても始まらない。


「上司に電話しろ!」


彼の顔をよく見ると、

大分ひき逃げ全国手配犯

「八田」

に似ている。切れやすいし。


数年後だが、彼は捕まった。



エピローグ


「カスタマーハラスメント」

が叫ばれている今。

しかし、

「お客様は神様です」

文化が浸透している日本はまだまだ。

また日本は、基本的に飲食業に対する偏見が強い。

たとえば総合商社などでは、

「下流産業」

とまで呼ばれている。

時代は変わった。

「人手不足」

「グローバル化」

「低成長」

「ダイバーシティ化」

ますます、店はAI化される。

「少子高齢化」

の世界、高齢者はついていけるのか?

私たちお客の意識の変化が必要なのである。



エピローグの後であるが・・


俗に言う

「クレーマー」

たちに明日はないことを知るべきである。


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― 新着の感想 ―
そうです、お客様は神様ではありません タッチパネルでの注文、既に高齢者はついていけてない方も多い 身近な内容、考えさせられます
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