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ハッピーバレンタイン

作者: リン

今年はチョコをくれる人もいないので

じぶんでチョコを買う

チョコの味がする

葉巻だ

茶色い葉っぱの棒の周りに

チョコの匂いがする

味はどうか

ビターだった

ほんとうは目標達成するための

ご褒美にとおもっていたけれど

もう全部吸ってしまった

苦い口の中が乾いてしょうがない

まーそんなわけで

買いに行こうかと思ったら

お店が閉まっている時間なので

素直にコンビニに行って

チョコでも買うかと

思ったり

思わなかったり

戸惑っているところを

壁紙にしている絵の人物に

見られているので

なかったことにしようか

どうか

迷っているところで

血迷って

好きなコーヒーを飲んだり

牛乳を入れて

コーヒー牛乳にしたりして

落ち着かない心を

燃やしたり

消したり

脳内地図が炎で揺れている今日この頃

そんなわけで

これを書き終わったら

チョコを買いに行くと

決めたけれど

お金がないことに気づき

どうしようか

まだ先は長い

そして

人生は短い

のだ


明日になれば

バレンタインは死ぬ

そして

日常が甦って

恋はどこかへと

泳いでいく

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