プロローグ④倒すと注意されるとデジャヴと
ハクリュウはオーガを攻撃して倒すが……。
ドッスンドッスンとオーガはハクリュウの方へ近づいてくる。
間合いを取りつつハクリュウは腰に差している黒龍の刀に手を添えていた。
(だいたい距離は約五メートル。まだ近い気がするけど問題ないと思う。一撃で倒せればいいけど)
深呼吸をしたあとハクリュウは刀を抜き刃先を後に向ける。そのまま剣身を肩に軽く乗せると体勢を低くしオーガに向かい駆けだした。
《黒龍刀 飛躍昇竜乱撃!!》
言い放つと微妙に剣身を斜め上に浮かしながら振り上げる。剣先を上に向けると体を回転しながら上昇した。
オーガはハクリュウを手で掴まえようとする。
掴まる前にハクリュウは頭ぐらいまで上昇すると回転しながら刀をオーガに目掛け振り下ろした。そのまま乱雑に刀を振り斬り降下する。
――グワアァァアアア―……――
痛さに叫び斬られた至る所から青い血が噴き出した。なすすべなくオーガは、バタンと倒れ息絶える。
返り血を浴びたためハクリュウは嫌な顔をしていた。
「気持ち悪いし臭い……着替えるか」
メニュー画面を開くとプリセットの一覧をみる。普段の弱い装備を選び表示させた。
装備ボタンを押すと、パッとハクリュウの姿が何時もの白っぽい装備に変わる。
「……」
装備が変わるも流石に髪や顔など着替えられない所は無理なようだ。いや普通は、そのぐらい分かるよね。
(風呂に入りたい……)
そう思いながら倒れているオーガを覗きみた。
(これが現実……ゲームじゃないんだよな)
ゲームであれば魔物や魔獣などは倒すと消える。そしてアイテムなどを落とすのだ。
だがこれは現実で何か分からないがハクリュウは、やりきれないものを感じていた。
「ハクリュウ……コッチも……終わったみたいだな。……って、なんか……臭うぞ」
ハクリュウのそばまでユウは来たが臭かったため鼻を摘まみ後退りする。
「やっぱ臭いですよね。あー洗いたい(泣く)……」
そう言いながらハクリュウは立ち上がった。
「もしかして……オーガの……血か?」
「はい、返り血を浴びました」
「どんな……倒し方したんだ?」
そう聞かれハクリュウは技名をユウに教える。
「他にも……技あった……よな? それに……そこまで強力な……技って必要ないだろ」
「そうかもしれませんが、できるだけ即行で終わらせたかったので」
「相変わらず……技の無駄遣い。まあゲームじゃないから……どんだけ……使っても……技ポイントゲージが……減る心配ないけどな」
そう言いながらユウは持っていた人体に無害な消臭スプレーをバッグから出してハクリュウにかけた。
「ハハハ……そうですね。そういえばユウさんの方は終わったんですか?」
「終わってるから……ここに……居るんだよな?」
「確かに……」
会話が続かないようだ。
「そろそろ……行くぞ」
そう言いユウは東へ向きを変える。
頷きハクリュウも向きを変えた。
その後二人は、タツキ達が待つ場所まで無言のまま歩き向かう。
(確か……昔も、こんなことがあった気がする。あっ、龍騎さんのアパートに向かう時だ。でも、あの時はクレイ……草壁さんがいたから助かったけど)
そう思いながらハクリュウは、ユウの斜め後ろを歩いていたのだった。
読んで頂きありがとうございます(^^)/
『何を呟いてるんですか?』…byハクリュウ
『うち魔の……オープニング曲を……口ずさんでた……だけだ』…byユウ
『あーなるほど。何期の曲ですか?』…byハクリュウ
『二期の曲だけど、もしかして観てるのか?』…byユウ
『前に逢ったあとから観てます』…byハクリュウ
それを聞きユウは喜び延々と、うち魔の話をする。
ハクリュウは言わなければ良かったと後悔したのだった。
と、いう事で……∩^ω^∩
では次話もよろしくお願いします(o^^o)




