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黒髪の公爵達  作者:
8/26

ラファールと死霊術師

 雨の降る夜エスト王国の王都でラファールはある男と会っていた。黒い長髪のその男はラファールにアダイト大公とマラガン公を退ける兵力を用意するという提案を示し、ラファールは素性の知れない男を警戒しながらもその提案の内容を聞いた。男は自身には人外の者達を召喚したり死人を蘇らせるとする術を持っているとラファールに伝えると、ラファールはその話を半信半疑に思いそれらを召喚出来るかを聞く。


 長髪の男はラファールにまず一番簡単な死人を蘇らせる方法を提案して死体を用意出来るかを聞いた。ラファールは少しの間思案するとその場にい合わせたエスト王国の近衛騎士に囚人を何名か連れてくる様に言った。それから数十分すると近衛騎士は数名の手枷を付けられた囚人達を連れてきた。


 「この囚人達を好きにしていいぞ。」


 その言葉に囚人達はこれから自分達がどうなるのか想像していた時、長髪の男は躊躇なく囚人達の一人の喉を手にしている短剣で切り裂いた。喉を切りさかれた囚人は大量の血を流しえて悶えて苦しんだ後絶命した。その様子を見た他の囚人達は恐怖をおぼえて殺さないでくれと懇願しだす。長髪の男は囚人達を無視して魔法陣を描くとラファールと近衛騎士達に魔法陣に入るように促すとラファールと近衛騎士達は言われた通りにそうした。


 ラファール達が魔法陣に入ると長髪の男は呪文を唱えだす、すると喉を切られ絶命していた囚人の身体がピクピクと動きだした。

そしてゆっくりと起き上がった死人は囚人の近くにいった。囚人は何が起きているのかわらままその首を食い千切られて絶命した。その様子を見た他の囚人達戦慄を覚えた。ある者は恐怖を覚えてその場から逃げることすら出来ず、逃げようとした囚人達の体は長髪の男の男の魔法で動けなくなった。そして二人目の死体が動き出すと囚人達にゆっくり近寄っていく。最後に残った囚人の悲鳴が響き終わると囚人達だった者はその場にゆらゆらと彷徨っている。その様子を見た近衛騎士達も恐怖を覚えていた。


 長髪の男はラファールに笑みを浮かべて言った。


 「いかがでしょうか?お気に入りなされましたか?」


 近衛騎士達が恐怖を覚えるなかラファールはにたりと笑った。


 

 「褒美をとらそう他のモノとやらも見せて貰おうか?」


 「私が召喚したモノ達の強さを見るのには剣を持つものを相手にすのがよいかと思われますが、いかがでしょうか?」


 「面白い、、、、、、兵士達を何名か連れてこい。」

 

 「しかし、、、、」


 「いいから、連れてこい!!」


 「この死霊たちの事はお気にせず私の命令はききますゆえに」


 ラファールに命じられた近衛騎士は数名の兵士達を連れに言った。そして雨の降るその夜に城では兵士達の悲鳴が響き渡った、、、、。

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