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黒髪の公爵達  作者:
24/26

処刑の日

 ルヴェーラ達が脱出してから2日間経っていた。牢屋に入っているルシアス達の元に近衛騎士と偽のラファールが牢屋にやって来る。

アルバ侯爵の居ない事に気づき近衛騎士はルシアス達にアルバ侯爵の居所を聞くがルシアス達は口を開かなかった。口を開かないルシアス達に激高した近衛騎士はルシアスを思い切り殴った。


 「アルバ侯爵の居所を話して貰いましょうか?誰を拷問にかけましょうかね?」


 そういうと偽のラファールはセシルとアヤを見て下卑た笑い顔になった。


 「俺が知っている。」


 「嘘をついてたら苦しんで貰いますよ?」


 ルシアスがそう言うと偽のラファールはルシアスを拷問部屋に連れていった。


 「アルバ侯爵は何処に?」


 「簡単には言えないな。」


 「貴様!!


 「鞭を私に貸しなさい。」


 偽のラファールにそう言うとルシアスの体に思い切り鞭を振るった。


 「クッ!!」


 そして偽のラファールは何度も鞭をルシアスに振るってその体がボロボロになるまで続けてから再び尋ねた。


 「もう一度聞きますよ?アルバ侯爵はどこですか?」


 「、、、、さあな、、、、。」


 「そうですか。仕方ありませんね。あなたは2日後に処刑します。」


 ボロボロになったルシアスは再び牢屋にいれられた。セシルがルシアスの元に近寄る。


 「大丈夫?!ルシアス」


 「何とか、、、鎧さえ身に着ければ、、、。」


 (バルア、、、、処刑は二日後だ、、、、、ルヴェーラ達に伝えて、、くれ)

 

 失いかけている意識の中でルシアスはバルアに処刑日を伝えるとそのまま意識を失った、、、、。



 「ル、、、、シ、、、アス」


 「ルシアス!!」 


 「、、、、、ン、、、セシルさん?」


 「良かった。今日になっても目を覚まさないかと思ったわ。」


 ルシアスは体を起こそうとすると激痛が走った。何とかその場に座るとセシルとアヤに状況を聞く、すると今日が処刑の日だと伝えられた。

 

 「まだルヴェーラ達は王都を攻めてはいないようですね。セシルさん。」


 「ええ、看守の話ではもうすぐあなたは処刑台に連れられるわ、、、」


 「そうですか、、バルアに話しを聞いてみます、、、。」


 (バルア、ルヴェーラ達は今どうしている??)


 (ルシアスよ、城を攻める所だ。)


 (分かったバルア。)


 「、、、、、まもなくルヴェーラ達が王都へ攻め込むようです。」


 その時看守がやって来て深手を負ったルシア連れて行こうとする。


 「まて!!この私を代わりに連れていけ!!」

 

 「安心しな!お嬢さん。あんたと金髪の綺麗な女はラファール様の相手をしてもらうそうだ。」


 「二人とも俺は大丈夫、、、、。」


 「黙れ!!」


 「ルシアス!!」


 看守はルシアスを蹴るとルシアスはその場に蹲った。倒れたルシアスを無理やり起こして看守は処刑上に連れていく。

処刑状に連れられると罪状を読み上げられて絞首刑を言い渡された。


 「大罪人め!!」


 「シンビス殿下を誘拐したこのクソ野郎!!さっさと死んでしまえ!!」


 処刑を見に来ていた民達がルシアスを罵倒する中、処刑人がルシアスの首に紐を掛けようとした。その時空から影が映った。処刑人が手を止めて上を見るとバルアが処刑人の顔を目掛けて炎を吐いた。


 (ルシアスよ。待たせたな、ルヴェーラ達が門を破ってここに来るぞ。我が背に捕まるがいいマナの元まで送ろう。)


 (ありがとう。バルア助かったよ)


 ルシアスはバルアの背に捕まった。


 (少々重いがマナのもとまでなら何とか辿りつけるだろう!ゆくぞ!!ルシアスよ。)


 ルシアス乗せたバルアはマナの元へと飛んでいく。その頃王都へ進軍してきたアルバ侯爵の軍とルヴェーラがアイアンゴーレムを先頭に王都の門を破り城まで進軍していった。


 「戦意のないものにはかまうな!!王城までの敵を制圧するぞ!私に付いて来い!!」


 「オオーーーー!」


 アルバ侯爵軍とアイアンゴーレムが王都の兵士達を蹴散らしてる間ルヴェーラは思った。


 (思ったより時間が掛かってしまいましたね皆無事でしょうか、、、、。)


 不安を抱きながらルヴェーラは侯爵軍とアイアンゴーレムの後に続いた。

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