表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒髪の公爵達  作者:
19/26

砦の戦い

 ルヴェーラがマラガン公爵に書いた手紙を送ってから二日後、ケネルに引き連れられたキマイラとデーモンそしてアンデット達が砦に迫っていた。

 

 「ベイン隊長!ラファールの軍がやってきます!!」


 「門を閉じて弓兵を配置させろ!!外の戦いはゴーレムに任せて籠城するぞ!ルヴェーラ殿、アイアンゴーレムはどうされますか?」


 「脱出する際に囮とさせます、砦の中に配置しましょう。」


 「分かりました。ルヴェーラ殿!」

 

 「マナ!貴方は私と一緒に監視の塔に行きアンデット達の浄化を!私はメテオストライクの魔法を試みます。」


 「私達は?」


「ラルフは弓兵達と行動してください。危険ですがセシルさんとアルマはアイアンゴーレムと門が打ち破られ脱出する際に殿を務めて頂けますか?」


 「分かったわ。ルヴェーラ。」


 「任せて!!」


 マナとルヴェーラが監視塔を上ると大量のアンデット達とデーモンが進軍していて後方にはキマイラが控えていた。ラルフ達弓兵がアンデッド達に火矢を放つ。大量に進軍してくるアンデット達を見てマナは言った。


 「これだけいると全てを浄化できるか、、、、、。」


 「私も魔法で援護します。可能な限りアンデット達の浄化をお願いしますよ。」


 敵が砦の前に着くとマナがシェイダル神に祈り出す。するとアンデット達は次々と浄化され倒れた。マナが祈り続ける中ルヴェーラは意識を集中して究極の破壊魔法メテオストライクの魔法を後方のアンデット達とデーモンに放つ。空から小さな隕石が次々と降り注いで爆風がアンデット達を吹き飛ばしていく。砦の門の前ではゴーレム達が門を守るため群がるアンデット達やデーモン達を殴り倒していく。


(この魔法はあと2回使うのが限界ですね)


 ルヴェーラが三回目のメテオストライクの魔法を放った時アンデット達とデーモンの軍は瓦解していた。その様子を見ていたケネルは歯ぎしりをして近くにいる黒いローブに身を包んだ者達にキマイラと進軍する様に言う。すると黒いローブの者たちは2メートルにもなる巨大なデーモン、グレーターデーモンに姿を変てキマイラと共に砦へと向かって言った。


 砦からはラルフ達が火矢を次々と放つがキマイラとグレーターデーモンの前で火矢はで力なく落ちていく。


 (グレーターデーモン!厄介ですね、、、、、。)


 砦からの矢を無力化する魔法に守られたキマイラとグレーターデーモンは砦の前に着くと五体のゴーレム達にに襲い掛かった。

ゴーレム達はグレーターデーモンとキマイラを何体か葬るがグレーターデーモンの魔法で核となる部分を貫かれて崩れるとグレーターデーモンとキマイラは砦の門を破ろうする。

 その様子を見ていたルヴェーラは監視塔の兵士に撤退の合図の笛を吹くように言う。

 兵士が笛を吹くと砦の中の兵士達は撤退の準備をして備えた。やがて門が破れるとグレーターデーモンとキマイラ達が砦に侵入してくる。砦の門の内側にいたアイアンゴーレムがキマイラ達相手に奮戦した。

 アイアンゴーレムがキマイラ達の相手をする中、砦の兵士達は裏門から逃げていく砦に侵入した何体かのグレーターデーモンが逃げおくれた兵士達に襲い掛かろうとした。その様子を見たセシルとアルマがグレーターデーモン達と対峙した。グレーターデーモンが二人に襲い掛かろうとした時、シェイダル神から授かったセシルの持つ聖剣が光を放った。

 聖剣を恐れるグレーターデーモン達にセシルとアルマが切りかかる、セシルの持つ聖剣とルシアスから譲り受けたデーモンバスターと呼ばれるクレイモアを持つアルマの斬撃はグレーターデーモン達を次々と切り裂いた。ルヴェーラやマナ達を含めた大半の兵士達が砦から逃れる中アルマが逃れていない事を気づいた兵士のジャンが砦の方へと引き返してく。それを見た仲間の兵士達が言った。


 「何処へいくんだ?!ジャン!!」


 「アルマさんとセシルさんがいないんだ!探しにいく!」


 「何だって?!俺たちも行くぞ!」


 ジャンと数名の兵士は砦に向かいセシル達の元へ向かう。デーモン達を倒して脱出しよとするアルマとセシルの元にジャン達がやって来る。


 「君たち!!どうしてここに?!」


 「あなた達を助けに来ました!」


 「私達は大丈夫よ。あなた達は逃げなさい!!」

 

セシルがそう兵士達に呼び掛けた時生き残ったデーモンがジャンに襲い掛かった。


 「ジャン君!!危ない!」


 アルマはジャンを庇ってグレーターデーモンの鋭い爪で切り裂かれた。


 「アルマさん!!」

 

 アルマを人質取ったグレーターデーモンはセシル達に武器を捨てる様に言う。セシルはその声に従って聖剣を床に置いた。グレーターデーモン達は武器を捨てたセシル達を見て話し合った


 「どうする?こいつら喰らってやろうか?」


 「いや、喰らうのはいつでも出来るどう殺すかはケネル様にゆだねるぞ。」


 砦を脱出したラルフとマナとルヴェーラはアルマとセシルの姿がない事に気が付いた。三人は追手が来るギリギリまでセシル達を待ったがベイン隊の言葉を聞いてセシル達の無事を願いマラガン公爵の居城へと撤退していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ