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黒髪の公爵達  作者:
18/26

砦のルヴェーラ達

 ルシアス達が港街をサヴィーニ伯爵から解放したころルヴェーラ達が身を置く砦に早朝からラファール軍の動きを監視していた兵たちが早馬で魔獣やデーモン達が侵攻して来たことを砦の指揮官であるベイン隊長に伝えに来た。報告を聞いたベインは直ぐにルヴェーラに知らせにいく。


 「監視兵の報告によれば侵攻して来たのは見たこともない獅子の頭や山羊の頭を持つ獣や山羊の頭を持つ人型のモノ達や骸骨のような者までいたとか。それに奇妙な事に平民達らしき者達の姿もあったとか、、、、。」


 「おそらくはキマイラとグムハザに仕える司祭達ですね。そして動く骸骨はスケルトンでしょう。その平民達はリビングデッドになった者達と思われます。」


 「ルヴェーラ殿、リビングデッドとは?」


 「グムハザを信望する魔法使いやグムハザの司祭たちがよく使う呪いの力で蘇らせた生きた死体達です。リビングデッドになった者は生きる者をひたすら襲って食するようになります。」


 「何と、、、。」


 「それだけでなくリビングデッドに嚙みつかれた者達もシェイダル教の司祭に呪いを解いてもらわないとやがては同じ存在になります。私達にはシェイダル教の司祭であるマナがいます。マナの祈りはリビングデッド達やスケルトンの魂を浄化して無力化してくれるでしょう。」


 「それは心強いですな!」

 

 「かなり大群のようなので敵軍がやってくるまでに鉄のゴーレムを動かせられればいいのですが、、、、」


 「鍛冶職人達のではほぼ完成しているようですぞ!」


 「そうですか。それはありがたいですね。土のゴーレム達5体は砦の外に配備しておきましょう。」


 「分かりました。ルヴェーラ殿。」


 「ベイン隊長、本意ではないですが敵の数を減らすでけ減らしていざとなれば砦を放棄しましょう。この砦だけではもたないでしょう。この手紙をマラガン公爵に送るようにして下さい。」


 「しかし、ルヴェーラ殿、、、」


 「命あっての物種ですよ。幸いこの砦の付近に街や村はありませんしね。」


 ルヴェーラの提案を受け入れたベインは預かった手紙を伝令兵の元に渡すためその場を後にした。ベインが去るとルヴェーラはバルアを呼びルシアスがどうしているかを聞いた。 


 「ルヴェーラよルシアスとアヤ達は既に紫国から援軍を連れてクレメンテの港街をサヴィーニ伯爵の手から解放したようだぞ。」


 「分かりました。バルア、可能な限り早くにマラガン公爵の元に来るよう伝えてください。」


 「承知した!ルヴェーラよ。伝えよう。」

 

 (可能なことはしましたね。後はどうなるか、、、、。)


そう考えながらルヴェーラは鍛冶職人達の元へと向かった。

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