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1年A組の事件簿〜筆箱失踪事件編〜  作者: o
2章【犇めく陰謀】
7/22

EPISODE7 始まる予感

何をそんなに死守したいか。

サッカーやバスケなんてただの点を取り合うことには変わりない。

陣地だって陣形だって毎回毎回変わる。戦略だって変わる。変わらないものはゲームに対する趣旨だけ。

人間変わることも必要。変わらない良さなんてないのが持論だ。

なんだろう。今朝の嫌な寒気(さむけ)が妙に引っかかる。

どうやら虫の知らせ速達便というのは本当にあったかのようだ。

それは授業が始まってから十分もない時間で感じ取った。

なにか、いや誰かが、何かを企んでいるかのような、嫌ーな寒気だ。

違いない。春寒(はるさむ)の寒気ではないことが今確認が取れた。

証拠として今はもう5月。まだ十分に春寒の余地はあるが、それにしてはスパンが長すぎる。


独断ではあるが気象庁が公表している毎年の5月の全国平均最高気温は最低でも20度は遥かに上回っている。春にも一応「三寒四温(さんかんしおん)」という3日寒い日、4日温かい日のように周期的に気温の変動はあるが、二十四節気でいうと「()」に属する。現在地で言う「穀雨(めぐみのあめ)」だ。

だが、それとは理由(わけ)が違う。話の脱輪は許されない。論点はそこではないと。

話を戻すと、つまりこの嫌な寒気は春の余った自然の冷たい槍ではないこと。

これを俗に言う。虫の知らせという。

さっきも言ったとおりだが、これは自然による寒気ではない。意図的に作られた。


いわば、嫌な寒気というのは、"()()()()()()"空気としか言いようがない。

目には見えぬものだが、微かなる空気の淀みが感じられるのは僕だけだろうか。

みんな黙々と何食わぬ顔で勉強をしている。

本当なら僕だってみんなと一緒に勉強がしたい。だが叶いそうにもないようだ。


誰かが仕掛けたかもしれないこの淀んだ空気。

誰が解決する?僕は進んで物事に取り組むタイプではないが、憧れのミステリー小説のような出来事が起こるのであれば僕はおそらく誰よりも前のめりになっていることだろう。

叶わぬ願望は果たして誰かの悪行で片付けられてしまうのか。

取られる前に取って食う。このスタンスで僕は立ち向かおう。

そうでなければ、僕はまた失うことになる。


そうして、ぶつくさ考えている間にも2限目終了のチャイムはとっくのとうになり終わっていた。

「動き出すなら昼休みを使え。」

頭の仲のホームズが言う。だが、ホームズはそんな事を言うであろうか。どっちかといえば、探偵よりも芸術家が行動を選ぶね。

「行動がすべての成功の基本的な鍵だ。」

そのほうが、頭の中では容易に想像つく。今日ばかりはピカソに従って、行動してみよう。

いやー、構想を練るのなんて毎回難しいですな(毎回言ってる。)

いったい海人くんにどんな葛藤があるのか。お楽しみに。

あ、あとちょっと文字数が一定まで届いていませんが、...。

そこは御愛嬌ということで。あと1、2話使ってようやく本題に入れるかどうか。

長い道のりはどっちみちここからなんで。

今後とも宜しくお願いします。

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