表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/150

番外編 ヘビースモーカー禁煙する

この物語は完全に本編とは関係ありません。

私のノリとテンションだけで書いております。

「ゲホッ!!ゴホゴホ!!」


「気になるわねその咳。あんまり良い咳じゃないわよ?」


「まぁ、喫煙者だから咳は一生付き合うことになる。」


 宿泊している宿屋でのひととき。

 俺はいつものようにレインとソールと3人で飯を食いながら、先に食い終わったので窓を開けて窓辺でタバコを吸っていた。


「あと、部屋がちょっとベタついてるし臭い。アンタタバコ吸いすぎよ。」


「そうか?」


「レインもなんか言ってやりなさいよ。」


「ははひはへふに(私は別に)」


「食べてからで良いわ。」


 ライター壊れて数時間吸えなかっただけでだいぶイライラしたのに禁煙となればどうなるかわからん。

 無差別に街を破壊するかもしれんぞ。




「どうしたんですか一成さん?この程度でバテる体力じゃないでしょう?」


 翌日俺は借金の利子代わりに討伐隊の訓練に借り出され、帝国の外周を走らされていた。


「はぁはぁ……てめぇが道中タバコ吸ったらダメだって言ったからだろうが。」


 エクスは遠征に行っていて居ないこともあって、1周まわった時点で俺とルシウス以外はほぼ全員ダウンしており、2週目の半分を過ぎたあたりで俺の体力が尽きた。


「基礎体力の訓練なんですから魔法力で走ろうとしてもダメですよ。」


「てかお前の体力無尽蔵かよ。」


 膝に手を付き肩で息をしている俺と違い、ルシウスは全身鎧+大剣を持った状態でも汗ひとつかいていない。


「はぁはぁ……流石にタバコの吸いすぎか?」


「1週間位禁煙して見たらどうです?結構変わるかもしれませんよ?」


「俺が禁煙したらこの物語終わるぞ?」


「メタいこと言うのやめてくださいね?でも魔力が上がっても体力が落ちているんじゃ意味無くないですか?」


「それを言えばそうなんだけどな……。ふぅー。」


 走った後のタバコは美味いぜ。


「ちょっと!!これ以上吸ったらもう1周追加しますよ?」


「もう勘弁してくれ……。」




「って言うようなことがあってな。レインはどう思う?」


 結局もう1周追加で走らされ、合計3周。

 フルマラソン以上走ったんじゃねぇか?


「一成さんの健康を考えれば確かにタバコは少し控えた方が良いのかもしれないですけど、ストレスが溜まっては意味が無いのでそのままでも……。」


 レインは多分不満はあっても人には言わないだろうな。

 当初タバコの煙を吸って咳き込んでいた。

 レインの近くでは元々あまり吸わないようにはしていたんだが、慣れてきてしまったのもあり、最近は換気さえすれば問題ないと思っている節がある。

 って事でレインのためにも1週間だけ禁煙してみることにした。




 1日目


「一成あんた眉間のシワがとんでもないことになってるわよ。」


「おっと、できる限り表には出さないようにしていたんだが……。」


「でもあれだけ常にタバコ吸ってたアンタが朝から夕方まで1本も吸ってないのはすごいわね。」


「俺だってやろうと思えば出来るんだよ。」


「かっこつけてるけど定期的に口の前でライターつけるのどうなのよ。」




 2日目


 ガタガタガタガタ


「一成さん。貧乏ゆすり止めてもらって良いですか?書類に文字が書けません。」


「うっ。すまん。」


「ただでさえ一成さんの力は普通の人を遥かに超えてるんですから、貧乏ゆすりひとつで部屋が地震みたいになってるんですよ。」


 暫くすると突然隊長室のドアが勢い良く開き、ユイが部屋に入ってくる。


「隊長!!城全体が地震で揺れておりますがご無事ですか!?」


「城単位で揺れてるようなのでマジで勘弁してください。」




 3日目


 パラパラ

 クルクル

 カチンッ

 シュボッ


「一成さん!!流石に草を紙に巻いて吸おうとするのはダメです!!」


「あれ?俺今何してた?」


「流石にタバコ差し上げましょうか?宿屋に置いてきてしまってますが……。」


「い、いや、もう少し頑張るよ……。」




 4日目


「フンフフーン♪」


「あら、今日はご機嫌ね一成。禁断症状抜けたのかしら?」


「ああ。街で良いもの見つけてな。」


「……あんたの口からそこはかとなくタイヤの匂いがするんだけど。」


「元の世界ではタバコ吸えない時はよくガム食ってたんだけどな。」


「で、今何噛んでるの?」


「輪ゴム。」


「レイーン!!宿屋からタバコとライター持ってきて!!コイツこれ以上禁煙すると人間としてまともな生活出来なくなっちゃうわ!!」


 レインがすぐにタバコとライターを持ってきてくれ、何とか俺は一命を取り留める。

 タバコを吸って意識を取り戻した俺は即座に輪ゴムを口から吐き出し、ここ2、3日の記憶がたまに抜けている事に気付いた。


 幸い街への被害は電柱数本と廃屋1軒で済んだらしい。

 俺がやったらしいが、記憶は無い。


 俺の禁煙はメンバー3人に全力で止められて4日しかもたなかった。


 ちなみにその後しばらく口の中が輪ゴム臭かった。

もし宜しければブックマークや下の評価ボタン、ご意見ご感想等送っていただけると大変励みになります!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ