表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/14

もしも一週間だけ幻想郷にいられるギャルゲーがあったら

ぴくしぼー漁ってたら見つかりました

初めて書いた小説みたいです

挿絵(By みてみん)


扉を閉める、帰ってきた。自分の部屋だ。

「つかれた・・・」


あの後、宴会の片付けで十六夜さんに付き合わされ、自分の部屋に帰ってきたのは午前1時だった。

「寝よ・・・。ふぁぁ。。」


相当疲れていたのか、布団の感触が凄く気持ちよく、そのまま着替えるのも忘れ。

毛布を被り電気を消し、身体を仰向けにした。


「・・・・」

「・・・・・・・」


ギィ・・

何かが開く音が聞こえた。しかし眠気のが強くそんな音など既に俺にはどうでもよかった。


「・・・・」

「・・・・・・」

「・・・きなさい」


・・・きなさい?

何を言ったのだろう、それすらも無視して深い眠りに落ちていくまさにその時だ。


ユサユサ


睡魔の穴からゆっくりと引き出される

ユサユサ ユサユサ

まだ身体を揺する、誰だろう。やめてくれ。


「起きなさい」


はっきりと目が覚めた。

お嬢様だ。レミリア・スカーレットお嬢様だ。

この暗い自分の部屋に何をしに来たのだろうか。


「夜這いに来たわよ」


何言ってんだこの人、怖い。

「は、はぁ・・・?」


眠気と信じられない状況に疑問符が入りながらも俺は惚け顔で見つめる

俺の姿に笑ったのかお嬢様はこう言った


「クスクス・・・冗談よ。咲夜も寝ちゃったし、貴方で暇つぶしに来たわ」


いや、帰れよ。

多分客人じゃなければ俺はそう言ってる、絶対そう言ってる。


「ま、話もあったし、座らせてもらうわよ」


寝ているベットから重みを感じた。

スプリングが強いのか、座ったという事が暗くてもはっきりわかった。


「・・・貴方、外の世界は好き?」



「選択肢」

>まぁそこそこに

>そうでもない



「いや、そうでもないです」

「そう・・・」


その後お嬢様は何も言わなくなったのでまた目を閉じる事にした。

そのまま段々と眠くなり、第二波の眠気が来たのでもう一度俺は睡魔の穴へ飛び込もうとする。


ユサユサ


身体がまた揺れる。

なんだこの野郎まだ何か用があるのか、俺は眠いんだ。帰れ。

多分客人じゃなければ俺はそう言ってる、絶対そう言ってる。


仕方なく睡魔の穴を出て目を開けた。


「じーっ・・・」


あ、近いですお嬢様、主に顔が近いです。


「・・・なんすか?」

「貴方、人間を辞める気はない?」


ぶっ飛んだ言葉に俺の眠気は覚める。


「・・・はぃ?」

「辞めたい?」


「・・・えーっと。なんでまた急に?」

「妖怪だったら巫女も幻想郷にいる事を納得するだろし、貴方がずっと館にいられると思ったんだけどね」

「あー・・・」

「で、どうなのよ」

「それは・・・」



「選択肢」

>・・・そうですね。吸血鬼もいいかもしれないです

>お断りします。



「すいません、お断りします」

「・・・そう」

「それは残念ね。咲夜も喜ぶと思ったのだけど」


ああ、そうか。

この人、いや、この吸血鬼さん。

寂しいんだ。多分。


館の主やって、まともな話相手もいないんじゃ、そりゃ寂しいよな・・・。

でもそういう事は俺に関係無い、俺には俺の生活があるし、帰ってやらなきゃいけない事だってある。


しかも吸血鬼と人間だ。十六夜さんは覚悟を決めたのだろうが。

俺には大切な人を置いて先に人生を去る勇気は無い。

これでいいんだ。これで。


なんて考えてるとお嬢様が口を開いた。


「あーあ、咲夜にも振られちゃったし。貴方も寝たそうだし、そろそろ帰ろうかな。」

「なんか、ごめんなさい。」

「フフフッ、貴方面白いわね」

「・・・」

「・・・・・」

「・・・じゃあ、おやすみ」

「・・・おやすみなさい」


バタンッ


ベッドの重みが消え、扉の閉まる音が聞こえた。

そのうち段々と眠くなり、そこから先の事は覚えていない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ