感想のまとめ(バックアップ)
神に【時間停止】という能力で「この世界の戦争をなくせ」とか急に言われたけど、どう考えても難しいだろこれ(旧題:8つの種族は超能力を使って世界を動かす)
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こちらの作品の感想をバックアップとして取っておこうかなと。
【神に【時間停止】という能力で「この世界の戦争をなくせ」とか急に言われたけど、どう考えても難しいだろこれ(旧題:8つの種族は超能力を使って世界を動かす)】
冒頭は注意を惹かれますので、良い出だしだと思います。
ただ、読み進めていきますと、色々と不自然な部分が出てきます。
同じブロック(ひとかたまりの文)の中に、客観的な視点と個人的な視点が混ざっていて、状況が曖昧になっています。
特に酷いと思われる部分を貼りますね。
『おい容姿を褒めるのはずるいだろ、男の声で数人の客はそちらを向いてしまい、1人の女性客が近寄っていく、話術に引っかかってしまった女性は商品を見てどれが一番質がいいのか眺めている。やべえ、このままでは負けてしまう、焦った俺は思わずすぅっと息を吸い込んで――』
ちょっと焦り過ぎていると感じました。
視点を主人公に固定して書き直してみます。
『おい、容姿を褒めるのはずるいだろ。てめえの声で数人の客がそっちを向いちゃったじゃないか。
褒め言葉に引っかかってしまった一人の女性が、その露店に歩み寄って、品定めを始めてしまったではないか。
――やべえ! このままでは負けてしまう。と、焦った俺は思わず、すぅっと息を吸い込んで――』
※上記は、あくまで一例ですが、
これなら違和感なく読んでもらえます。
それと、少しだけ貨幣価値が気になりました。
売っている牛乳はどんな容器に入っていて、大きさはどれくらいなのでしょうか。
「牛乳安いですよー! 今ならなんと金1枚――」
このように『枚』と書かれているので、一般的な読者は硬貨(金貨)なのだと判断してしまいます。
この牛乳……高くないですか?
大きな壺にでも入れて売っているのでしょうか。それとも、この世界では、牛乳が大変な貴重品なのでしょうか。
かなり曖昧だと思いました。
時代背景的な世界観も曖昧ですが、
銀貨とか銅貨という概念の無い世界という事でしたら、同じ金貨でも、純度によって価値が異なるという設定で、
「今ならなんと、三分金1枚――」
あるいは、大きさ(重さ)が違うという設定で、
「今ならなんと、小金貨1枚――」
こんな感じに書かれていれば、多少は読者が納得できると思います。
または、ドルやフラン、或いはセントのように、お金の呼称を設定するのも有りですね。
「今ならなんと、1ドラン――」
これはあくまで例えばですが、架空のお金の呼称なら、曖昧でも充分に通せます(誤魔化せます)。
読者は自然に通貨の事だと判断しますので、違和感も無いと思います。
「牛乳一本が1ドランなのかぁ。ふむふむ」
よく分からなくても、こんな風に自然と受け入れてもらえると思います。
あとは、一話目の終わり方も不自然です。次話への含みが加わるように、今一度見直してみる事をおすすめします。
展開自体はとても面白く、ストーリー構成もしっかりしています。
上記のような点に注意して頂けますと、もっともっと、読んでいて楽しい作品になってくると思います。
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4話までざっと読みましたが、全般的に情報の提示の仕方が良くないんじゃないかと。
何だか話が頭に入ってきません。
分かりやすいところですと、例えばあらすじ
>なぜ神様とやらが突然目の前に現れ、そしてどうして俺みたいな平凡な男に時間停止能力を授けたのか困惑しつつも尋ねてみると、どうやら世界は各種族達の闘争によって一度滅んだという事らしい。
前振りとして「どうして平凡な俺が選ばれたのか」
その答えが「世界は一度滅んだらしい」
話が全くつながってませんよね?
>(いきなりそんな事言われても理解が出来ないし、もうちょっと聞いても良いでしょうか神様)
>なんて事を俺は考えるんじゃなかったな、ここで断って大人しく死を選んでおけば沢山の悲しみや憎しみなんて背負う事は無かったのに――
前振りとして「もう少し説明して神様」
そう考えた結果が、「断らなかったから色々背負うことになった」
主人公はむしろネガティブな考えだったのに、急に受けた前提の話になってますよね?
本編中も似たような感じで、2話で世界が滅んだ話をオチにしてるのに、3話冒頭で世界が滅んだことに主人公の独白で触れ、神様がもう一度セリフで言及し、そこでようやく(滅んだってどういう事ですか)に繋がる。
しかもその間に「君は選ばれたんだ」って話も出てくるので、「なんで主人公が選ばれたんだろ?」って言う別の疑問が読者には生まれてるけど、そっちはスルー。
という感じで、前振りから読者が欲する情報がおかしなタイミングで不適切な形で提示されるので、すんなり頭に入りにくいです。
言うなれば文章の動線をもう少し意識された方がいいと思います。
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文章について。
上を見ればキリがないけど、人にものを読ませるレベルならプロになれます。そういう意味で、文章は問題ありません。
タイトルについて。
かなりフックのあるタイトルだと思います。てっきり人気作かなと思ったほどでした。
以下、駄目な点。
本作で一番問題なのは、不要な文章が多すぎること。特に導入。
まず小説の導入とは、『読者に次を読ませるためのもの』です。小説家になろうでは、この傾向がかなり強いです。
初めから読者を掴まないと、たとえ世界観の説明をされてもさっぱり頭に入らない。幼馴染みを出しても同じ。
現状だと、1話目を見てもフックになる点が一つもありません。なのでこの1話は不要。物語上必要だとしても、それは読者には知ったことではないので、どう書こうとも良い導入にはなり得ません。(どうしても必要だと思うのなら、後から説明すればよろし)
私が物語を始めるなら2話目の「オラさっさとその膨らんだポケットを見せやがれ!!」前後から。ここから少しフックが強くなるので、ここを始まりとして物語を作り直すと、今よりは読者に読み続けてもらえると思います。
他は、上のコメントでもありますが、情報の出し方の順序がおかしいです。
また主人公の心持ちとして「……って事は本当に盗ったんだろうな(マイナス感情)」と思っているのに、「助けたい(プラス感情)」と思うなど一貫性がない点も、読者には少々伝わりにくいと思います。
※ここでのプラス・マイナス感情は実際にどうかではなく『読者が文章からどう感じるか?』です。
1話目は何も知らない読者への、大切なとっかかりです。思い切り伝わりやすい性格でなければ、基本的に読者には伝わりません。(ピクサーの映画や、ジャンプの初連載1話目を見て頂ければ、とっかかりが如何に大事かが分かって頂けると思います)
作者さんが思う主人公の性格として、一貫性があるのだろうと想像はしますが、それが伝わらなければ『一貫性がない』と言われても仕方がありません。
「初めは単純に。複雑にするのは後から」これが基本中の基本です。
初めは誰でも分かるだろう「少女が捕まった→助けたい」という心の動きを基本としてみてはいかがでしょうか。
少女が捕まった→助けたい→自分に出来ることはないか探す→ポケットに手を入れると何故か小石が→これを投げれば自分に注意が向いて少女を逃がせるかもしれない→取り出す→なんだこれは?
という具合に話を進めた方が、より導入として分かりやすいし、スムーズな流れになると思いますが、如何でしょう?
またこれを行うと、1話のたるい部分をまるまるカット出来るため、一石二鳥でもあります。
総じて。
自分の考え・意図は一切排除して、読者からどう読まれるか? 読者がどう感じるか? をもう少し意識して書いてみてください。
私からは以上です。
執筆活動、頑張ってください!
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5秒までは読みました。
私が気になったところは上2人が既に指摘しているので、別の視点から切り込んでみようと思います。
まず、主人公が生計を立てていた手段ですが、それはゴミを漁り、食えるかどうかも分からない食べ物を売る、とありました。また、食い物に溢れている街であるともあります。
経済学には詳しくないのですが、ゴミから得た食えるかどうか分からない食べ物が売れる場合というのは、そんな物でも欲しがる程、食べ物がない場合ではないでしょうか?
仮に食べ物に溢れている街だった場合、富裕層はもちろんのこと、貧困層は主人公とお金で取引するまでもなく、ゴミ漁りをすれば手に入りそうに思えます。
(物語の主軸とは関係ない要素と思われるので、この指摘はあまり深く考えないで下さい。)
他に気になった点として、文法上の誤りが目立つように思えます。
本文からの引用です。
「これは明らかに異常現象だ、そう思った俺は不思議そうに固まった人を見て何度も指で突いたりベタベタと触っていると、1人の女性の声がどこからか聞こえてきた。」
文中の「不思議そうに」とは、「俺は」と「固まった人」のどちらに係っているのでしょうか?推察するに、「俺は不思議そうに」だと思います。しかし、文の内容的に「不思議そうに固まった人」と読んでしまっても問題ありませんね。
小説家になろうにおいては、こうした文章表現はあまり重視されないのは事実です。しかし、文章がしっかりするに越したことはないので、書き上がってからある程度時間をおいて推敲したほうがいいと思います。
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ペンネームのおしゃれな駄洒落感好きです。
それだけで期待が持てます。
あらすじで気になったのですが、鬱展開は必要でしょうか。
自分ならそこで読むのをやめます。
もうひとつあらすじで、これはあらすじじゃなくて舞台の導入の説明ですよね。
それは本編の導入部でやればいいし、読者は二度読む事になります。
「主人公が能力を手に入れて世界を救う話」かなと思います。
見どころはどこでしょう?悲しみや憎しみなんて背負うところ?
そこしか情報がありませんが、せめて誰の悲しみやどんな憎しみなのか少しぐらいは説明があってもいいかなと思いました。
読みたいと思えるネタならあらずじで出しておいた方がいいと思います。
例えば「ある日冒険者から」→「ある日幼なじみの美少女冒険者から」の方がぐっと読みたくなる気がします。
そこは隠すよりあらすじで出しておくべき情報だと考えます。
1秒で主人公とヒロイン?の名前を出しているのは良いと思います。
しかしヒロインの容姿が形状しか出ていません。
「昔からかわいかったのに、今では他の冒険者からも大人気の美少女となっている」ぐらいの表現を入れないと、どれぐらいかわいいのか伝わらないと思います。
2秒のヒロイン?も同様です。この時点で顔が見えていないとしても、せめて年齢的な情報をにおわせて、ロリを期待させるのが得策と思います。
女神っぽい人もです。「この世のものとは思えない」「以前見た王女様より美人」「まぶしくて直接目を向けられない程の」とか、具体的に書かなくても勝手に読者に想像させる方法があります。
そういった補強をしてみてはいかがでしょうか。
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3話まで読みました。
私の意見もOTZ氏他が指摘しているのと同じで、出していく情報のバランスが悪いです。
「作者の書いた意図」と「読者の解釈」が大きく乖離しているのが大きな問題です。
また、名無しさんの指摘とも類似しますが、文意を文脈に委ねるものが多く、読みやすい文章にしようという配慮があまり見受けられません。
書いた後に時間を置いて読み返してから投稿する癖をつけましょう。
以下、具体例を挙げていきます。
・あらすじ
>俺はある日冒険者からよくわからない石を受け取り、
→ここだけ見ると、通りすがりの冒険者から手に入れたように見えます。が、実際にはそうではないですよね。
よほどの理由がなければ「顔なじみの冒険者から」とでもするのが自然です。
・1秒
>2つの地区に分かれた大都市【シュテッヒ】、
→分かれているという情報を出した以上、読者としてはどのように分けられているのかが気になります(もっと言えば、あらすじの8種族と紐付けて考える人もいると思います)。
>金も力もなく冒険者やもらったりゴミから漁った食えるかどうかわからない商品を売る事で何とか今日まで生き永らえていた。
→【冒険者から恵んでもらったもの】や【ゴミ捨て場で手に入れた辛うじて食えるもの】を売ることで~
の意味だとは思いますがわかりにくいです。
>簡易的に作った店とボロボロの木箱に乗せたのは数個の牛乳とパン、俺自身「誰がこんな物を買うんだろう」と思ってしまうが、この街では食べかけの物が並んでいるのが当たり前だ。
→「店と箱」の上にパンと牛乳を置いています。ボロボロの木箱と簡易的な店がイコールだと読み進めればわかりますが、そんなの読者は知りません。
また、情報の順番としては、食べかけの食べ物を売る→「誰が買うんだ」→実はそれが当たり前、の方が読みやすいです。
>対抗意識を燃やし大きく声を張ってきた。
→相手が対抗意識を持っているかどうかは本人にしかわかりません。これは三人称でないと許されない書き方です。
2秒の「俺は不思議そうに」(名無しさん指摘箇所)も三人称の書き方です。
人称(視点)をもう少し意識しましょう。
・2秒
>目の前に飛び込んできたのは少女が男に腕を掴まれジタバタと藻掻いており、少しの間困惑した。
→文章が成立していません。
>俺は周りの人達の身体を触ろうとしたがこれがまた石像のようにとても硬く、
→「触ろうとしたが」だと「実際には触れなかった」の意味に取られかねません。
>「どうかな? 人間はまず中身よりも外見を好む生物だったから君が好きそうな格好で来てみたんだけど」
→読者的には知りたいのは神様の外見だとは思いますが、神様にとって真っ先に説明するのが自分の外見(しかも聞かれたのでもない)であるところに違和感を覚えました。
最後に。
書きたいものがあることは伝わるものの、不器用な文体のせいで魅力が半減していると感じました。
磨けば光るはずです。1章完結お疲れ様です。
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【5秒 妖人の事情】まで読んでの所感です。
情報の取捨選択も気になりますが、他の方が指摘してるので、別の内容を。
①丸カッコの使用
主人公の一人称形式で、丸カッコで心情描写(心のセリフ)を書く理由はなんなのでしょう?
丸カッコで示される主人公と、ト書き(地の文)で示される主人公は、なにが違うのでしょう?
徹底的に心情描写と状況説明を分離させているわけでもない。
【3秒 8人に課せられた使命】では、丸カッコなしでも神に考えが伝わってる部分もある。
そこの差別化してないなら、主人公が電波受信してるか、イマジナリーフレンドでもいるのかとも誤解できます。
②固有名詞が似すぎ
出てくるキャラクターの名前がイリナにエレナ。
しかもイリーアなんて国名も出てくる。
読者が混同し区別つかないだけでなく、作者さんも間違って書く可能性が高いでしょう。
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話の流れに少し違和感あり
大きな流れとして
スキル(時間停止)を使って種族の争いを止める
なのに、エレナを助けて、それからお母さんの病気を治すためには特別な花が必要で、それは険しい場所にあって、そこまでいくには騎士団に入ればなんとかなりそう
という話はあまりかみあってない気がしました
ゴブリン襲来で村は惨状と化しますが、ネリスがゴブリンをわりと倒せてるのを見ると、村人や警備隊が普通に応戦できるのでは
イースの登場は唐突に感じました。種族の勢力図や動向など前振りがほしいところ
イースとの契約でようやく種族の勢力争いみたいな話になったのに、カルロに一年近く師事する修行展開で方向性がややぼんやりしてる
ネリスが国を追われる事情はもう少しはっきり書いてほしい
題材はいいのに全体的に話の流れにチグハグな面があるため主人公の感情の動きもぎこちなく見えるのがもったいない
良かったところは
主人公のキャラは好感もてる
シビアな展開だけど人の良い部分が引き立ってる
エレナを埋葬するシーンなど
情感ある描写になってる
ネリスが能力の発動条件に気づいて、矢を明後日の方向に放つなど所々でアイデアが光ってた
なんと言っても種族の争いを止めるというテーマは惹かれる
最後、イリナがイースと手を結んだりと先が気になる展開はいいでなすね
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本題に入りますが、アイテムで有る石は何故かポケットに入っているより、神様が時を止めて現れ渡される方がストーリー的に、冒険の始まり感が有って良いと私は思います。
それとは別に読み速内での風待月さんが問題提起している、心理描写の()の使い方。コレに付いては私はこの書き方で良いと思います。
理由として地の文が長くなると逆に読み辛く成る上、テンポも悪く成り、流し読みされてしまって内容がきちんと伝わらない可能性が有る為です。
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読みやすくはなってました。ただ名前が出てくるのが三話目は遅いかなと思いました。
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あらすじ、個人的には「とりあえず俺は超能力を受け取る事を選択した。」で終わったほうが好みです。受け取った理由はかっこいいんですが、これは後出しのほうが良い気がするのと、「超能力さえあれば何でも出来る」が「絶対に無理だ」と矛盾するからです。
序盤の描写について、ありがとうを二回に分けるなど、回復の経過が丁寧なのは良いです。「顔も随分やつれてるし」という台詞はちょっと説明臭いと感じました。せめて「顔も」を取ったほうが自然です。一方、「お母さんにも何か食べさせてあげないと」は、この状況で言う必然性はやや欠けていますが、少女の状況を伝えつつ適度に謎を残す良い台詞です。
「優しい人間を目指してみる事にした」の次の場面で「また甘えてしまった」に流れるのは非常に面白いですね。人間的です。状況としては「水はどこで飲めるんだろう」という点が気になりました。あと、「2つの地区がある」と言ったからには、一言でもいいのでもう1つがどういう地区なのか提示してほしいです。時間の止まり方の表現、スムーズで良いですね。
基本的にあまり悩まず、速いテンポで書いておられるのではないでしょうか? それで、描写が綺麗にハマったところと、説明が多過ぎたり足りなかったりするところがあるのでは……という想像です。きっと「ここは上手く書けた」という実感があるところはその通りで、逆に、そういう実感が特にないところには何らかの改善可能な点があると考えると良いかもしれません。余談ですが、段落の終わりの句点が脱げがち(意図的?)なので注意してみてください。