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運に任せて平和に異世界で暮らしたい!!  作者: 鍵ネコ
第2章 王都に辿り着いても苦労は絶えない
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40話 シルティーは成長期?

まだです。明日に投稿は完了したことになります。すいません。

 何故だろう。

 俺は、その笑顔にドキッとした。ロリコンじゃ無いはずなのに。


「タツヤ? どうしたの?」


 恍惚(こうこつ)としていた俺に、首を傾げるシルティー。


「え? いや、なにも」


 思わず、声を裏返してしまった。

 ヤバイ、動揺が凄いぞ……。

 自分は、実はロリコンなのかも知れないと、思い始めているせいだろうけど、断じてそれはないはずだ。

 健全な日本男児。子供に手を出すほど気はおかしくない。


 うん。


 そうでなければ、俺はヤバイオトナ(・・・)だぞ。


 すると、シルティーは頭をあげながら、俺に歩み寄ってきた。


 な、何を。ま、まさか___


「ひえっ!? あ、え。あ、あぁ、ありがとう」


 シルティーは、俺のデコにかいた汗を、ハンカチで拭いた。


 キッスと間違えた。ヤバイぞ、俺。何故だ! 何故だあぁぁぁ!!!


「汗かいてるけど、大丈夫……?」


 ダメだわ。考えれば考えるほどロリコン意識が強くなる。


 変な性癖が付いてしまう可能性に、頭を抱える達也。


 そんな俺をつゆ知らず、ハンカチを直しながら、シルティーは俺をベッドに倒しながら、腕に抱きついた。


 一体、何が起きている。


「それにしても、あなたが永続の契りを知っているとは思ってなかったわ」


 くっつきながら、突然なことを言ったシルティー。


「……永続の、契り……?」


 聞いたことのない単語に、頭を傾げる。

 すると、シルティーは顔を俺に向けて言った。


「? もしかして、知らないでやったの?」


 シルティーの言葉に心の中で唸る。


 うーん……。とーっても、知ったら後悔しそうだな。

 何故だろう。ただ、指切りをしただけなのになぁ。


 俺のこういう時の勘は、かなり当たるんだよな……。


「うん。それが何なのか分かんない」


 まぁ、いいか。いつも聞かなかったから怒られてたんだし。

 昔の経験があったから、今聞くことにした。


「……え? 本当に知らないの?」


 そんな俺の返答に、虚を突かれたような顔を見せた。


 そんな顔されても、知らないものは知らないんだよなぁ……。


「う、うん」


 先ず先ず、指切りにそんな大層な名前が付いていること自体知らんかった。


「そう……」


「ごめん」


「うんん。謝ることじゃないわ。だけど、知っておいてもらえるかしら。これを言うのはおかしな話だけど、タツヤ。契りについて簡単に言うと、この契りは、101ある契りの最高位にあるものなの。神の契りとも言われ、指切りは、ほかの契りの始まりとでも言われてる」


「う、うん……」


 なんか、凄いな、うん。指切りのくせに。


「契りには、階級があるの。んー、なんと言いましょうか。階級それぞれは、その契りの確実性を表しているの。例えば、口約束なら罰の大きさはないに等しい。だけど、さっきのような契り方で公言した約束と罪は、絶対として罰せられるの」


 約束と、罪……。


 指切りげんまん、嘘ついたら、針千本飲ます、指切った。

 約束ってのは指切りげんまんの前に言ったことだろ?

 で、罪ってのが針千本飲ますに当たるから……俺、さっきの約束破ったらハラワタおじゃんですやん。


 想像するだけで背中がゾッとする。


「マジですか……ヤバイっすね」


「まぁ、契りを破らなきゃいいのよ。もしかして、契りまで交わして破るつもりだったの?」


「いや、そういうわけじゃ無いよ。ただ……」


 もしもの時、何にも行動できないんじゃないか? そう思えて仕方がない。


「ただ?」


 まぁ、もしもなんて、来ることはないさ。


「いや、何でもない」


 そう、言葉を濁す。


「むー、煮え切らないわね」


「はは、今後の課題に追加だな」


 まぁ、破るつもりは無いし。


「ふふ、そうね。一緒に頑張りましょ」


「ああ、頑張ろうな」


 シルティーの髪を撫でると、スーッと解けるように伸びた。

 女の子って凄いな。風呂も入らないで髪がガシガシにならないなんて。


 ふぁーあ。


「……寝るか」


 部屋は暗く、青白い月明かりだけが部屋を照らしている。外の喧騒はやみ、静けさが夜を支配していた。


「そうね、私も眠たいわ」


「じゃあ、おやすみ、シルティー」


「お休みなさい」


 何とも、心地の良い睡眠ができそうだ。


 達也とシルティーは、深く、泥のように眠った。








 ちゅんちゅん


 いつも通り、小鳥の囀りが、朝を知らせてくれる。

 自然の目覚ましだ。エコロジーで、確かな目覚まし。


「ん、んー。あー」


 ベッドから降り、高く背伸びしながらシルティーの方へと目を向けると、シルティーの変化に気づいた。


「あ……」


 いや、いやありえない。ありえないって。だってシルティーは昨日までこんなだぞ、こんなの。胸もこんなに、俺は何を言ってるんだ。あー、絶対夢、多分悪い夢だ。


「お、おはよう」


 呆然と突っ立っていると、シルティーが目を覚ました。


「ん、んー。どうしたのタツヤ?」


 スルリとベッドから出てくる、細くセクシーな脚。幼い感じが残る声が、見た目相応の声に___


「いや、そんなことはあり得ない」


「ん? どうしたの?」


「いや、お前が凄い物理的な成長を成し遂げたらなと思って」


 シルティーは、はて? と、首をかしげるが、少ししてから言葉の意味を理解した。


「タツヤ、何を言ってるのよ。私、まだ12よ。成長期だけど、大きな変化は……ないわ」


 自身の身体を視覚的にも、感覚的にも調べるシルティー。


「なぁ。やっぱり、なぁ?」


 おかしい、おかしいのだ。だって、シルティーはまだ小学六年生位だったんだ。良くも悪くも平均的で。


「え、ええ。あり得ないわ。生物学的に、あり得ないわ。成長期だとしてもこれはおかしい」


 シルティーは、高校生位まで成長していた。

 それも、凄くヤバイ。


 だから俺は思った。


 美少女過ぎて、困るは、これ。

誤字脱字、変換ミス、言葉が変な所があったらがあったらお願いします

これからも読んでいただけるように頑張ります


評価して貰えると努力と励みになります。

ブックマークすると、また作者が泣きながら喜びます。ええ、喜ばしさせていただきますよ、泣きながら月まで飛んできます。あ、嬉し涙ですよ。


毎度ブクマありがとうございます。鍵ネコです。

いつもいつも、遅れてしまい申し訳ございません。

どうにかペースに乗せていけるように頑張ります。


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