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運に任せて平和に異世界で暮らしたい!!  作者: MRプロジェクト
第2章 王都に辿り着いても苦労は絶えない
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37話 俺と言う人間

米/主人公の極端な描写がありますが、それが主人公です。それを、改善させる事が、主人公の目標です。

「シルティー……」


 俺は……


 呆然とし、立ち尽くす俺に、マーナが声をかけた。


「あの、その……ごめんなさい」


 マーナは、そう言って頭を下げる。


 俺は、その行動の意味がわからなかった。


「なんでお前が頭を下げるんだよ」


 どう考えても、マーナが悪いと思えるところは無かった。寧ろ、関係がないに等しい。


 それに、マーナは戸惑いながら言った。


「それは……わ、私が、私が来なければ、こんな事にはならなかった。だから___」


 そんな馬鹿げた事を言ったマーナに対し、否定の叫びを上げる。


「それは違う!」


 その声は、廊下に反響し、マーナは怒声に身を震わした。


 だが、それだけでは心の嘆きは収まらず、叫び続ける。


「そもそも、マーナが居るか居ないかなんて関係ないんだよ!俺が!俺が、後先考えず何でもしたからなんだよ……」


 廊下に叩き出されて、自分がした事の深刻さを、本当の意味で理解した。


 自分勝手だ。


 昔から言われていた。


 人が関わっているのに、何でも自分で背負いこもうとして、自滅して、迷惑を掛けてきた。


 誰にでも迷惑を掛けてしまう。

 行動の原理は、誰も悲しまなければ、辛くなければ。


 俺は、毎回そんな、要らない気遣いを回して、余計に悲しませ、仕事を増やして来た。


 正に、無能。


 そしてまた、飽きもせず、今もこうしてシルティーを悲しまさせた。


 だから、全て俺のせいなんだ……。


「俺は、もう、こんな自分が嫌だ……」


 涙がこぼれ落ちる。


 異世界転生8日目。シルティーと出会って5日目。

 そんな短い時間でも、共に過ごした仲間。


 だけどシルティーは、たった5日だと言うのに、俺を心配し、これからの生活をよく見ていた。


 それは、俺よりも強く。強く思い、考えてくれていた。


 たった5日。然れど5日。


 シルティーは、俺を心の拠り所として、信頼して来てくれた。俺と言う性格を理解をしていた。


 だから案じていたのだろう。


 いつ、救いようのない馬鹿な事をするのだろうと。


 そして今日。身寄りがないからと、勝手に二人を抱え込んだ。シルティーに相談すらせず、決めていた。


 昔も、そうだった。

 いつだって自分勝手に動いて、決めて、後を追う人に迷惑を掛けてきた。


 今も昔も全く変わらない。学習しない自分。


「くそぉ!!!」


 俺は、俺はどうしたかったんだよ。

 あんな事を言っていながら、今に至っては正しいとは思えなくなってるじゃないか。


 シルティーに投げかけた、さっきの言葉。

 それは、今になっては正しいとは思えなくなっていた。


「なんで、こうも……くそぉ!」


 その場所には、どうしても居られなくなり、宿屋を出た。









 どこまで来たのだろう。


 肌寒く感じる風。

 夜空の下。ベンチに座り、一人考える。


「間違っていない、か……」


 自分勝手なこと言って、開き直りやがって。

 なんで、そうするんだよ、俺!


 もっと、別の言い方があっただろ。


 シルティーは、自分のした事に反省をして欲しいと思った。


 それに俺は、なんて答えた。


「間違ってないって、間違ってないってなんだよ!?」


 髪を掴み、握りしめる。


「俺はなんて事を」


 いつも、過ぎてから後悔する。

 だからいつも、後悔しないよう考えて行動する、と考えていた。


 それは結局、自分勝手に突き進めるだけの言葉だった。


「シルティー、ごめん。ごめんなさい」


 大人である俺。

 まだ子供であるシルティー。


 今の状況、それは逆転してしまっている。


 もっと、ちゃんとするべきなのに、大人として、子供を守るべきなのに。なんで、シルティーの方が考えているんだよ。なんで、なんで自分は何も考えないんだよ。くそ、クソクソクソ!!だから、無能だって言われるんだよ! そんな事してるから言われ続けるんだよ!




「いつになったら、学ぶんだよ……!」




 か細い声。

 静かに聞こえる、噴水から流れる水の音。喧騒も消え、夜の静寂さがそれを鮮明とさせる。


 焦点の合わない目の先に映る石畳。


 様々な色の組み合わせで作られた石畳。

 綺麗に整った、姿に見惚れてしまう。


「俺も、こんなにまっすぐだったら」


 俺の性根は、折れ曲がっている。


 考える事を放棄して、迷惑を振りまくゴミ。

 頭では受け入れようとするのに、心の奥底では、受け入れたく無いと拒む。

 そんな時だけ、無駄に頭が回る。


 あり得ないほどに曲がっている。


 そんな俺の性格。


 それが、こんなに真っ直ぐだったら。

 真っ直ぐだったら、考えて行動出来たのだろうか。皆んなを幸せに出来たのだろうか。








 人生をやり直せれば。








「「作成」「生成」」


 作り上げたナイフの切っ先を喉に突き立てようとする。


 だが、手は震え、刺す事が出来ない。擦り傷だけが増えていく。


 なんで怖がってんだよ。死ねば、死ねば変わるはずなんだよ。だから、拒むなよ!


 手に込める力が増えれば、余計に震える手。


 ほら、刺せ!刺せ!刺せ!刺され!!







「クソォ!!!!」







 ナイフを地面に叩きつけると、カイーンと音を立てて、跳ねた。


「俺は、何を求めてるんだよ! 正義か? 生か? 死か? ……俺は一体!何をしたいんだよ!」


 渦へと陥る。


 自分とは何なのか、自分は何を求めているのか。


 永遠と繰り返される自問自答。






「俺は、俺は……」






 そんな繰り返しの中、「自分は」という考えを、「シルティーに」という考えに変えた。


 すると、簡単に答えは見つかった。


「シルティーに、謝りたい」


 その思いに気付いた時、身体は走っていた。

後書きです

お飛ばしどうぞ



作者「お読みいただきありがとうございました」


達也「ありがとうございました」


作者「ブァアークショッン!?1話が限界だった」


達也「うそん」


作者「頭で頑張ろうとしても、身体がその意思を刈り取りに来る」


達也「だがな、そんな言い訳、読者には通じない。求められてるのは続きだからな」


作者「はい、ごもっともです。そして、漸く次の章に行きます」


達也「おお!」


作者「その後は、スローに生活させま……予定です。借金イベントが終わり次第です」


達也「長くなりそうだ」


作者「次の章が終われば、借金イベントはサクサク進むはず」


達也「ご苦労」


作者「そうだね。同じ繰り返しはしたくないから気をつけるよ」


達也「頼んだぞ」



37話でした。


誤字脱字、変換ミス、言葉が変な所があったらがあったらお願いします

これからも読んでいただけるように頑張ります


評価して貰えると努力と励みになります。

ブックマークすると、作者の風邪が良くなります(精神面


後書きにて、活動報告を報告することにします。


36.37の感情描写が少なすぎると思いました。これだと、何に叫び嘆いているかわからなかったと思います。ですので、風邪が良くなりしだい、コテ入れ、推敲しようと考えています。

読んでも良いよ。という方にはご足労お掛けしますが、でき次第この場で書かさせていただきます。


お読みいただきありがとうございました

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