1話_Flowing when_2_
テストになると良い作品見つけて止まらなくなるってありますよね。そして小説書きたくなりますよね?そんな感じでできました。
訂正 同じ文章が二つ添付されていたのを削除しました
訂正 削除したと思っていたんですが出来ていなかったようです。もう一度削除仕直しました。
取りあえず立ち話も何なので少女――――――イスクラに中に入って貰うこととなった。
我が家の常時備えられているコタツ(なお今六月のため起動はしていない)を囲み対談となる。
「まず祓魔術について説明しますね。この世の中には妖怪や悪魔、亡霊などが存在することはもうしってますよね?昨夜襲われていたんですし」
「むしろ妖怪や幽霊に関しては日常茶飯事だけどな」
むしろ1週間何もなければ大きな不幸の前触れ、嵐の前の静けさのように思えてビクビクするのが葉梨という少年だ。
「あれ?おかしいですね。あったとしても多くて十年に1回位の確率なんですが、意図せず妖魔と出会うのは。これは葉梨さんの回路がとても優秀なんでしょうね」
さっそく聞き慣れない単語が出てきた。
「その回路ってのは何だ?」
「はい、人には誰しもが大なり小なり霊力というものを持っています。大概の人が微弱すぎて認知すらせずに人生を終えるんですけどね」
と言いながらイスクラが掌を上に向けるとじんわりとした半透明の白色の光が出てくる。
葉梨は何だかそれが湯気のように見えた。
「で、その霊力を使って祓魔術は発動するんですけど、その霊力を体の外に出したり体の中で循環させたりするとき、回路を通るんです。回路を通るとき個人差がありますけど霊力が減るんです。10の霊力を回路に流しても9の霊力しか外に出ないように。回路が優秀な人はこれのロスが限りなく0に近いです」
どのようなものも無駄とゆうものは出てきてしまうようだ。葉梨が勉強しようとテストの点数が振るわないように。
葉梨の勉強時間と結果が確かに釣り合っては無いのだが、そもそもの勉強時間も少ない。毎回のテストの返しの日は、姉に隠すのを常としているのが勉強に不誠実な現状を浮き彫りにしている。
「そして回路が優秀な人ほど多くの霊力を一度に外へ出せます。元々体に100の霊力があっても回路が一度に10までしか出せなかったら霊力10の人と同じ強さの効果までしか出せないんです。もちろん持続力は霊力100の人の方が高いですけどね。回路は霊力を外に出す管のようなもんです。そして外に出た霊力を術に流し込んで発動すると祓魔術が発動するとゆうことです」
「つまり、個人の霊力は湖みたいなもんでそこから水を引っ張ろうと用水路、霊力で言うと回路がある。そして用水路に水車を置いて回す。これが術だな」
そうそうとばかりに首を振るイスクラを見る限り的を得ているようだ。
「そして回した水車が米搗きをする。つまり祓魔術が発動するって言うやつだな。これで合っているか?」
「成る程。霊力を水に喩えるのは良い視点です。霊力はこういうもの、としか覚えてなかったので目から黒子です」
「目から鱗な」
「んん?確かに鱗だったような…」
米搗きが分かって目から鱗が分からないとは日本のことをどんな風に勉強したのか。聞き覚え自体はあるようなので単にイスクラの覚え間違えとゆう可能性もあるが。
「それでですね妖魔は、ものや人の回路に住み着いて自分の妖力や魔力を循環させて憑きます。俗に言う憑依というやつですね。取り憑くだけなら被害者に影響はないんですがそのままでいるのは希ですね」
…どうやらバキと葉梨の関係は珍しいものらしい。今思えば物心のつく前から取り憑いていたバキの目的とかを全く知らないことに思い至る葉梨。今の状態でバキに何のメリットがあるのか気になりだす。
「妖魔は寄生元の回路が優秀出ないと力を循環できないので、よく優秀な回路の持ち主は霊に襲われています。ご愁傷様」
2回しか顔を合わせてない人に哀れまれた少年葉梨。この苦労がわかる人が居なかったためこの言葉には一握りの感動がある。
(今まで霊?とうとう頭逝かれたかとしか皆言わなかったからなぁ)
「あとそれとは別に寄生元との相性とかもありますけど此ばかりは運任せなのか、取り憑いたは良いけど本来の力が出せないとかいう妖魔をよく見ますね。こちらとしては祓いやすくて良いんですが」
バキ姉はこれに当てはまるのではないか?と想像する。想像までしか出来ないのです後で聞いてみようと自分の体の中でうんともすんとも言わない自称鬼を思う。
「ここで本題です。私がこの日本の水木場市にきた理由とはですね――――」