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鬼はいつも人の心に  作者: UVリキュール
10/15

3話_Detective pretend_2_

 この小説、紙に書いてから打ちこんでいるんですけど、その時五割くらい内容が変わってたり。香川なんて、登場する予定は無かったのにバリバリ事件に巻き込まれてますからね

『今これは何処に向かって居るのじゃ?』


 颯爽と街中を駆けていく一台の自転車。今過ぎようとした公民館の掲示板には、水木場市最大のホテルマウンテンホテル入居者募集中!やら迷子犬のお知らせ、香川氷菓レモンアイス新発売!など地域の張り紙がべたべたついている。

 掲示板の前で止まった自転車の運転手は、それを指差しながら言う。


「ここに香川氷菓ってチラシあるだろ。ここシンの実家なんだよ」

『氷菓と言う事はアイスはあるのじゃろうな!』

「おう、ここはアイスでプチブームをした店だから、期待して良いと思うぞ」


 お菓子大好き妖怪バキ。葉梨が限定的な色欲ならバキは限定的な暴食だ。葉梨の限定的な理由は、実際に手を出すことが出来ないことによる。


 今回情報収集するにあたってまずすべきことは、以前から妖怪が香川を襲うような予兆があったかとゆう事である。無差別なのか、目的があるのか。妖怪はある程度、個体別に規則性があったりするので大切な情報である。



 暫くするとぽつぽつとした賑わいを見せている、一軒の小綺麗な建物が見えてきた。洋風なスタイルに、少しした和を取り入れた和洋折衷の建築物。ここが香川の実家、香川氷菓である。

 両親と香川妹は働いているので、アイスをつつきながら聞こうと中へと入る。

 キッチンとカウンターを仕切る出入り口のすぐそばの席を取り、10秒程度待っていると定員が来た。はやい、有能。


「お冷やです。ご注文がお決まりになったら、テーブルの呼び鈴を鳴らしてください。葉梨君」

「精が出てるな、雲雀ちゃん」


 お冷やを置いてやんわりと微笑んだのは香川かがわ 雲雀ひばり。香川の妹で、いつもぽわぽわとした柔らかいオーラを放っている。彼女が一家に一人いれば、戦争はなくなるのではないかとまことしやかに囁かれている少女だ。


「シンの奴、やっぱ帰ってきてないのか?」

「…そうです。学校からも電話が来ましたが心配ですわ。兄の事だから、大丈夫だとは思いますけどぉ。連絡せずに飛び出すような人じゃないのに、何があったのでしょうか…」

「確かにあいつはタンキニについて熱く語れるような馬鹿だが、人に心配をかけるような奴だが……。……えっと、家族に迷惑かけるような奴ではないよな」

「あらぁ、今心配の種が増えましたわぁ」


 あいつは何でイケメンの癖にこんな残念なんだ。天は二物を与え無いのは本当かもしれないなー、と思う葉梨。

 取りあえずレモンアイスを頼んで、最近の香川兄こと伸介の様子を質問する。

 感覚をリンクさせてレモンアイスに舌鼓を打っている、バキにも助けて貰いながら質問を重ねるが、平凡中の平凡。一般人に少し変態成分を加えたような、普通の生活しか分からなかった。


「大体分かった、サンキュー。こっちでも探してみとくから」

「こんな聞き込みをするなんて、兄は何か事件に巻き込まれてしまったのでしょうか?」

「いや、それが分からんから調べてる。まだ確定じゃねえな」

「…兄を宜しくお願いします」

「任せとけ!」


 代金を払って外に出る。空は茜色になっており、日が暮れようとしていた。


「ついてないなー。何の情報も無かった」

『これは無差別に襲っているのかもしれんな』


 少しした焦りが無意味に足を動かす速度を上げる。

 手詰まりだ。最初の時点で挫かれた。これでどうしろと言うのだ。任せてなんて言えたもんじゃない。


『焦りすぎじゃ。別に情報収集手段が無くなった訳じゃないじゃろ』

「なんか他にあったか。いまいちピンと来ないが」

『今回に関連するものだけから情報が落ちているわけではない。ニュースとかを見てみるんじゃ。あれが初めての犯行じゃないかもしれんぞ?』

「そうかっ。なんでそんなこと気づかなかったんだ。近くに電気店がある。そこのショーウィンドウのテレビには、いつもニュースが垂れ流されてるからそこに行こう」


 付いた電気店は相変わらず、商売っ気のない寂れたとこだった。葉梨の言うとおり、ショーウィンドウにはニュースが流されている。

 次々と流れるニュースを選別して、見ていくと引っかかる物があった。


「次のニュースです。現在水木馬市上層地域において、連続誘拐事件が起きています。犯行現場に規則性は無く、身代金なども請求されていないことから、愉快犯だと思われます。被害者は30代男性、50代女性、20代男性で事件は夜の犯行とのことです。成人の人も夜道は集団で動くように気をつけてください。……次のニュースです」

「…これだな」

『いかにも妖怪らしい事件じゃな。目的が見えん所とか特にのう』


 スマホを立ち上げて、先程の事件について調べる。同時にメモ帳を出して箇条書きしていく。


一、被害は全て夜に行われている

二、被害者は俗に言う見える人達だったらしい(信憑性は薄い

三、近くに居た被害者の友人曰く被害者は「片腕のない角の生えた女が襲ってくる」と言い、友人が笑い飛ばそうと横を向くと既に居なくなっていた


 メモを覗き込んでいたバキは、一瞬嫌そうな顔をする。


『ここまで来れば大体分かる。恐らく宇治の橋姫じゃろ、これわ』


 敵の影が見えてきた。

友人A「テスト期間は仮面ライダーを見るんだよぉ!」 

俺「小説読み書きする時間だろ?」

友人B「小説書きつつ、映画見に行くぜ」

 駄目だと知りつつ退廃的に過ごしちゃう

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