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転生赤ちゃんが行く
今日はいい天気だそうです。
紅月家に勤めているメイドさんがそう言っていた。
ん?紅月家ってお金持ちなのかって?
そういえば言ってなかったですね。
転生先の2つの世界にある紅月家は、どっちもお金持ちである。
世界で三番目のお金持ちらしい。
中でも、~ラディア~の方は王家だし。
いつの間にか王家になっていたのには、かなり驚いたっけ…。
さて、今はお昼寝タイムで周りに誰も居ない。
「ばぶ…(さて、探検しよう♪)」
お昼寝するには、目が覚めているから暇なのだ。
上手く赤ちゃんベッドから抜け出し、ハイハイしつつ部屋を歩き探検気分を味わっている私。
やはり、体に精神が引っ張られちょっと幼さない感じがある。
「ばぶ?(は?赤ちゃんが居る部屋に小物置くなんて…)」
私は何かのカギらしき物を見つけて、分かりやすい所に置くため一か八かテーブルの上に投げて見た。
<カチャン…>
上手くいったようである。
さて、そろそろ眠くなって来たのでベッドに戻るか…。
「ばぶぅ…(おやすみなさい)」