転生女神様と??さん
私の愛し子は、深い眠りについたわよ?
え?
さっき、最後の挨拶をした?
へぇ~、クロの事をあまり良く思ってなかった貴方達にしては珍しいわね。
クロの監視を貴方達に任せたけれど、どうやら成功だったみたいね。
クロと一緒に居て、情が移ったから泣いているんでしょう?
貴方達は精霊の王になるのだから、感情を理解するためにクロの監視をしてもらったのよ。
あの子も、何となく貴方達の存在に気が付いていたから頑張れたのよ。
クロは、この先どうなるのか?
…クロは、今は深い眠りについているけれどきっと魂ごと消滅するわ。
クロが、そう望んでいるの。
他の者達のように、記憶なしの転生をする事はもう出来ないから…。
ここに、留まって天使か精霊かに産まれ変わるように薦めたけれど…。
記憶がなくても、魂が覚えているから…永久の眠りにつきたいと言ったのよ。
私だって、クロを消滅させるのは嫌よ!
でも、クロ自身が望んでいるの…。
もう二度と目覚める事のない眠りに、つく前に一度起きる事になっているから…。
その時に、私と一緒にクロを説得して欲しいの。
え?
クロのバカ?
ふふ…、それはクロが起きた時にでも言いましょうね。
その時は、もう恥ずかしがらずに自己紹介するのよ?
いいわね?
はぁ~、また逃げたわね。
まったく、あの子達は本当に素直じゃないわね…。
クロは、すでに勘づいているのにねぇ…。
でも、記憶転生が始まる前に一度だけ遊んだ精霊達だという事は、思い出せていないみたいね…。
早く目覚めて、びっくりする所を見せなさい。
私や精霊達、他の神々すらも貴女を消滅させる気は全くないのだから…。
いい加減観念する事ね。
クロは、私の愛し子になった時から私の娘のような者なのよ。
我が子には、ずっと長生きして欲しいわ♪
だから、今はゆっくり休みなさい。
そして、次に目覚めたその時は……。




