始めの話
一番初めの記憶は、家族が団らんしている所だ。
こんな穏やかな日が、ずっと続いて行くと疑う事すらしなかった。
何せ5才頃だったから。
でもすぐに、私と家族は死んでしまった。
理由?
さぁ?全く分からない。だって、気付いたら赤ちゃんだったし。
まぁ、色々と予想できるけどね。
盗賊に殺されたとか、戦争に巻き込まれたとか、実際どうなのかは、分からないよ。
で、仕方ないから頑張って長生きしようと決意してすぐ、今度は流行り病で死んで、
また、赤ちゃんから。
さすがに、今度こそ長生きしたいなと結構本気で願ってた。
毎日ね。
そしたら、なんか
<ごめんなさい。無理です。本当に申し訳ございません。>
て、聞こえてさ。
びっくりした。
でも、その1回しか聞こえてこなかったから、
多分神様か何かだろうけど、ちょっと憂鬱になった。
だって、あの声が言った事が真実なら
また、早くに死んでしまうから。
結局、10才で死んじゃったけど。
死因?
なんと、毒殺。
王族だったらしいから。
犯人?
想像つくけどあまり考えたくないし、さっさと忘れたよ。
もう、大抵の事なら多少は大丈夫なはず。
さて、
次はどんな人生かな?
今度こそ
長生きしたいな~
最低でも、20才以上は生きて見たい。
後、今まで人間ばっかりだから、
この先も転生するなら、なるべく人系がいいな~
いつまで、
この転生が続いて行くのか分からないけれど、楽しく面白く生きて行こう。
……そうじゃなきゃ狂っちゃいそうだし…ね…。