ご説明
随分と期間が空きましたことをここで詫びさせて頂きます
それではここでこの世界の説明をしようね、このままでは何が何だか分からないだろうから。
この世界には生命体が幾つも存在する。
幾千、幾万、幾億、それよりもっと。そしてその中でも言葉を話し、二足歩行する生物は人間ぐらいと誰もが思っている。知能が発達していて様々な物を創り出すことが出来る。その通り。
しかし、人間だけでは無かった。知能があり、話し、物を創り出せたり人間と同じ様に、もしくはそれ以上の者達がいるのだ。
例えば妖怪、妖精など。
居るはずがないと誰でも言うだろうが大昔は寧ろ信じられていた。海で足を引かれた、道中で狸に化かされた、など。今では早々聞かない話だが、昔は確かにあったのだ。
神はいるのかいないのか、答えは、いる。
すぐそこにいるしどこにでもいる。人々に力を貸していたりする。そう、プロローグでも言った通り。
神や妖怪、精霊やその他諸々の人外、人でないもの。それらは大昔からごくごく普通に人々の中に紛れ込んでいた。人間が気づいていなかっただけで。人外が人間達の前に姿を表したのはつい数十年前。人は皆突然の事に驚いたがすぐに慣れた。そこから自分達が、授かった力をどう使うかを考え、有意義に使う者、持て余す者、大して使わない者、犯罪に使う者もいた。
時の流れと共に与えられる力は神からのものだけではないということも分かった。
それこそ人を化かすだけのもの、足を引っ張るもの、詰まりは妖怪などの事。
そしていつしか神も妖怪も信じていなかった人間達は人外の力を借り過ごしている。
その力を持て余したり暴発させたりしないように管理する場所も作った。中央政府と言う。
そこでは力を借りる者の事を"継承者"と呼び、そうでない者を"ノーマル"と呼んだ。管理される事で十分な力の使い方や、自分の受けた力を知ることが出来る。
しかし、そんな中でもやはり反乱は起きる。継承者ではない物、はたまた継承者であるが故に反旗を翻すものがいた。
自分達は力を持っていない、自分達は持っているのに何の役にも立たない、そう言って反乱を起こすものたちが少なからずいるのだ。中央政府は困り果てたが、解決策として、継承者達で組織を作り、その反乱を起こしている者達の沈静化を図ることを考えた。勿論それで上手くいくはずもないが、それから政府はきちんと対策と規定を作り、力が無くても弱くても差別など無いことを証明していくことにした。
それから数十年、現在では多少の事件は起こりこそすれ、ごく普通に世界は回っている。
草波の陰に潜むようにして生きていた人外達も今では人間達に力を貸すことで世界に馴染んでいる。何でもないように。
人間達も最早恐れること無く受け入れ過ごしている。まるで元からいたかのように。
そう、元からいたのさ。人間よりも早く。