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序章・怪物達の前菜

『怪物』それは、人ではないもの。


『怪物』それは、人より永く生きるもの


『怪物』それは、人より永く培われた知能を用いて生物を堕落させ、生物を喰う生き物である。


彼等は様々な姿や形を持ち何処からか人の前に現れ、人の精神も肉体も蝕んでいく


そして人を食べつくしてしまえば『飢え』また次の獲物を求めて世の影に潜み待つ


飢えた怪物達は深いため息をついていた




「お腹空いた・・・」


ぐちゃりと何か重い物がずり落ちる音が鳴り、


言葉通りの空腹感を訴える金色と紺碧の瞳が空を見つめ


「あらぁやだぁ・・・た、たたた大変・・・


 ゃ、やはり未熟者の血では足りない物なのでぇっ、ですね」


主に投げ出され粉々になった食器を拾いながら


艶っぽい歌声と骨と建物が軋む音が主の無い城に響く


「みんなー!今日は第600回『逆☆魔女狩り』に参戦してくれてありがとー!


 私も一生懸命狩っちゃうから、応援してねーー!!」


業火の中で可愛らしい笑顔を浮かべ、火の中で薪の様にまきつかれている人の様な物の前で


彼女は歌って踊りながら手品師が使うような黒い杖を彼の前で振り回す。


「あーあ、また逃げられてる。もう動物捕まえるのやだなぁ・・・」


巨木の下に座り込み、ネズミが入りそうな小さな穴を石のような物で埋め巨木に咲く


淡い桃色に光る花を見つめた。


彼女等は口をそろえてこう言った


「お腹空いたなぁ」


勢いに身を任せた腹ペコ物語の開幕です。

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