希望
教会内。メンバーは俺こと優、アルル、エコーそして蘇芳。ネクラとダンも一緒だ。
優「結局どうなったんだ?」
蘇芳「例の天使システム経由で乗っ取られた。まだ、残滓的なものでも残していたんだろう。霊子体はデータみたいなものだからな、イメージとしてはハッキングが近いか」
優「電脳粒子ね」
蘇芳「ただの別物の粒子と思ったか?電脳、を忘れてもらっちゃ困るな。それはさておき、飛鳥とリンネの能力は別物だっただろ?別に能力は飛鳥の使っていたものだけではなかった、そういう話だ」
優「おまえも人が悪いな」
蘇芳「言う義理はないからな」
優「それは確かに」
エコー「正論でもそこは反論しないとね」
ネクラ「そうだ、そうだ」
ダン「よし、もう少し黙ってようか」
ネクラ「……」
ダン「大人しく黙ったな。まさか、やっぱり人見知りなのか?」
ネクラ「バカヤロウ、萌ポイントだ」
蘇芳「さて、一番聞きたいことに答えるとだ、元に戻すことは可能だ」
ネクラ「マジで、やっほー」
ダン「結局どっちかわかりづらいな」
優「で、具体的にどうすればいいんだ?」
蘇芳「それは頼り過ぎだな」
優「なんだ、今日はサービス悪いな」
蘇芳「もう玩具屋は廃業だ。俺もそろそろ『蛇』に戻るからな」
優「まだそのネタ生きてたのか」
蘇芳「おいおい、そっちが本業だ」
優「ちなみに何人いるんだ?」
蘇芳「それも自力で見つけろ」
優「そう突き放されると何か寂しいな」
蘇芳「はっ、ギャグで父親とは言ったが残念ながら俺はそんなキャラじゃねぇよ。むしろ、敵になるかもな」
と、蘇芳はさっさと教会を出て行った。
エコー「どうせ長い付き合いになるからね。私が指針ぐらいは示してあげよう」
優「そうなのか?」
エコー「そうだよー、よろしく」
優「まあ、賑やかなのは嫌いじゃない」
アルル「私は複雑なところだよ」
優「嫉妬なんてつまらないだけだぞ」
アルル「なるほど、わかった」
優「そうか、わかってくれてなによりだ。間違っても訂正すればチャラだからな」
エコー「じゃ、修行の続きいってらっしゃい。キーワードはやっぱり野生かな。ま、強要はしないけど。ちなみに、私は居残りで」
優「そう言われるとそうしたくなるな。そっちの二人はどうする?」
ダン「俺はネクラしだいだな」
ネクラ「癪だが後は任せた」
ダン「本当に思ってるか?」
ネクラ「こう見えても姉御にはかなり入れ込んでいるからな。ここは確実にいかないと」
ダン「そうか、俺からも頼む。無論、協力は惜しまない」
優「どっかの少年漫画みたいだな」
エコー「ちょうどいいじゃない。正直、メシアちゃんレベルはいき過ぎ感があるからね。純粋に強さを求めるなら別だけど。あなたにはそのぐらいがいいと思うわ」
優「じゃあ、乗るしかないな」




