自由 2
未春「リア」
と、ヘリコプターのエンジン音と共に少年の声が教会に響く。
リア「とりあえず、能力は解いておきます」
優「わかってもらえて何よりだ」
リア「それはこれからですけどね」
アルル「またまた、もうフラグ立ってるくせに」
リア「ふふ、そうかもしれませんね」
外に出ると一台のヘリコプターが着陸していた。ちなみに学校の敷地は広いので、校庭などの広い場所じゃなくてもそれぐらいの余裕はある。
そしてそこから未春以外に飛鳥、ネクラ、ダンが出て来た。
優「おう、勢揃いか」
ちなみに、ネクラとダンが生きていることは既に蘇芳から聞いている。
未春「俺はここまできたぜ、リア」
リア「じゃあ、私も約束を守らないとね」
アカシャ「あーあ、クズが粋がるなよ」
感動の場面、は一変。
飛鳥がいつの間にかアカシャに変わり、そのアカシャは未春の頭を後ろから掴むとそのまま握り潰した。
そして続けざまに
メシア「うらぁ」
と、後方からエコーと同じぐらいの少女が飛んで来てそのままリアを踏み潰した。
背中から踏まれたリアの身体には穴が空き即死だ。
優「おいおい、もうごちゃごちゃし過ぎだろ」
アカシャ「何か面倒臭そうなのが来たし、相変わらずおまえの反応も薄いから私は帰らせてもらうわ。折角の余韻が台無しになるしね。はは、いいタイミングだっただろ?飛鳥の顔が見れないのが残念で仕方ない」
そう言って、アカシャは踵を返しこの場を去って行く。
その際すれ違ったネクラとダンはさすがに言葉がないようだ。
エコー「相手よろしく」
優「まあ、そういう手筈だからな」
アルル「今度こそこのうやむやをぶち撒けろ」
優「そうだな、ここでやらなきゃ男が廃る」
と、言い切ったところで顔面をグーで殴られた。
そして俺の頭は吹き飛んだ。ちなみに、霊子体なのであれ的なものは飛散していない。
メシア「はは」
メシアのパンチ攻撃は続く。
ちなみに、この世界の霊子体にとって頭は急所ではない。頭だけではなく全て同じだ。
ダメージの大きさは消滅した肉体の表面積で決まる。正確に言えば、再生する時に使う維持力がダメージになるので再生した表面積になる。
そして脳などの内蔵器官はもはや存在しないので、頭が吹き飛んだからと言って動けなくなることはない。つまり、今の状況でも首なしのまま普通に動けるのだが
メシアの攻撃を避け切ることができない。
後ろに退いても野獣の如く喰らい付いてくる。
優「HELP」
ちなみに、ノドも正確には存在しない(形だけ)。どんな仕組みかはわからないが、とにかくどんな状態になってもしゃべれるようだ。テレパシーなどではなく普通に空気の振動で。
エコー「そうやって一歩退くから駄目なのよね」
アルル「踏み出せ、踏み出すんだ」
優「まあ、死ぬのは嫌だから、な」
と、気合いのクロスカウンターを叩きこむ。
タイミングは吹き飛ばされた後なので正確には違うが。
とはいえ、俺の右ストレートでメシアの頭が吹き飛ぶ。イメージだけとは言われていたが、あっさり攻撃系の電脳能力が発動したようだ。
が、メシアは止まらない。防御は捨て、攻撃のことしか考えていない。それこそ獣の如く。
エコー「そこで退いちゃ駄目」
優「ぶっちゃけ無理」
エコー「はぁー、仕方ないな」
優「一応、維持力的にだぞ」
アルル「言い訳臭い」
優「マジで」
エコーは右手を挙げる。
するとそれに応えるようにメシアの周りで電脳粒子が発光し消えた。いや、入れ替わった。
十八歳前後の青年と。
優「まさかの二度ネタか?」
あ「ああ、地の文通りです。すみません、なので臭いを辿ってまた来ると思います」
優「臭い辿れるのか、突っ込み通り越してすごいな」
エコー「ご苦労」
あ「はいはい、相変わらずのナイスサディスティックっぷりでお兄ちゃんはむしろ嬉しいよ」
エコー「ま、ふざけた名前も含めてその辺はおいおいね」
優「扱いが雑だな。まあ、嬉しいならいいのか。まだまだ世界は広いな」




