リアルファンタジー終 3
ゲーム内、いつものテラス。
アレン「次は具現化、武器と思えばいい。いや、道具の方がいいか。応用の意味も込めてな」
優「ちなみに、一人減っているのはスルーなのか?」
アレン「ここに書いてあるからな。予定通りということになるのか」
と、アレンは実はここで再会した時から持っていた本をこちらに見せる。
優「世知辛いな」
アレン「ここはポジティブに期待されている、ともとれるけどな」
優「アレンの癖にいいこと言うな」
アレン「俺の癖に、か」
アリア「少なくとも私を創ったんだから、ここでネガティブになられると私が惨めになるかな」
アレン「おっと、それは大変だな」
優「そうだぞ、自分嫌い、とか馬鹿なこと言う暇あったら好きになるよう変わればいい。それこそゲームじゃないんだ、ミスして即終わりでもないだろ」
アルル「言った張本人が」
優「愛だよ、愛のムチ。優しいだけが愛じゃないぞ」
アレン「さて、纏まったところでそろそろ行こうか。とはいえ、今後俺達はここに残ることにしたけどな。そういうわけだから二人で部屋の出口からどうぞ」
優「なんだ、遠慮してるのか?」
アレン「そういうわけではない、そうだろ?アリア」
アリア「待つのもまた一興、ということだよ」
優「まあ、待たれるのも一興かもな。じゃ、行くか」
アルル「はいよ」




