後日談
戦闘は終わりベンさんの家に戻った。その翌日。ちなみに、リーの死体はあのまま廃屋に埋められた。
一階。今ここにいるのは優、凪、桜、シオン、そしてベンさんとソンファだ。リオとカシヤスは外出中だ
シオン「どうでした?改良版」
優「脳幹にかなりダメージを負ったよ」
シオン「反重力を付けた方が良さそうですね」
優「そんな技術があるのか?」
シオン「一年くらい前から出始めました」
優「それは初耳だな。データもないし、蘇芳も存外ケチ臭いな」
凪「『蛇』が知らないわけないものね」
優「しかし、あっさりだったな。むしろあっさり過ぎて、疑いたくなるくらいだ」
ソンファ「理由は簡単だ。私はお爺ちゃん子だからな」
優「まさかのツンデレかよ」
ちなみに、実のではない。
桜「まさかリーもそうだったのか?」
ソンファ「あれは正真正銘根っからの戦闘狂だ。むしろ、あの死に方が本望だろうよ。そういう風に生きることが出来たのもジジィのおかげというわけだ。だからもっと胸張れ。安い同情で殺されたんじゃ、それこそ報くわれない」
ベン「最初がおまえでよかったよ、それに優にも感謝しないとな」
優「おう、それは俺もよかったよ」
ソンファ「で、このメンバーで潰すのか?」
ベン「巻き込みたくない、は違うか。なら、そういうことになるな」
ソンファ「わかってきたじゃねぇか。決めるのは自分じゃない、相手だ」
ベン「そうだな。覚えておくよ」
港。その縁に並んで立つのはリオとカシヤス。縁なので海はすぐそこだ。
リオ「うーん、結構重要な依頼が入ったけど、私と優だけで十分ね。正直、優一人でもだけど、一応未成年だしついて行ってあげないと」
カシヤス「ついて行きたいんだろ?」
リオ「まあね。とにかくそういうことだから」
カシヤス「いや、その必要はない」
リオ「あら、そう?」
カシヤス「ああ。少し考える必要もありそうだ」
リオ「もしかして、優の影響だったり?」
カシヤス「そうかもしれないな」
リオ「中々面白いでしょ」
カシヤス「まるで昔から知っているみたいだな」
リオ「情報収集は得意分野だからね」
カシヤス「引き篭もりまで捕まえるとは、さすがだな」
リオ「まあね」
カシヤス「それと、長い付き合いだ。そう水臭いこと言うな」
リオ「うーん、萌えポイントナイナス5」
カシヤス「逆に萌えられても困るけどな」
リオ「ま、一度顔を見るのも悪くないかもしれないわね」
カシヤス「そうだな。紹介するのも悪くない」