無情 5
無神教、教会前。現在、礼拝の為にぞくぞくと信徒が集まっている。年層は主に十代二十代の若者だ。
ちなみに、こちらのメンバーは優とアルル以外なので若干ダンが浮いているぐらいだ。
ダン「ま、フード着るみたいだから大丈夫だろ」
礼拝の時は黒い統一されたフード付きのコートを着るらしい。顔も伏せるので確かに問題はないだろう。
それに、ダンの年層がまったくいないわけではない。徐々に本当の宗教と化しているのだろうか。だとしたら素直に寂しい。
ネクラ「今回のキーの私の能力を説明すると、メガネを掛けたら半永久だけど外したら制限時間がつく。まあ、今回は関係ないけどね。後、触れた生物も同じ効果を得る。そんなところ」
ダン「じゃあ予定通りで大丈夫そうだな」
蘇芳「では、俺が補足説明でもしてやろう」
と、どこからともかく蘇芳が現れた。例によって次元の力がなくても神出鬼没だ。
蘇芳「電脳能力は何も身一つというわけではない。電脳粒子に干渉している以上、何にでもなる。要はこの場合、そういう能力の付いた道具を創りだしたわけだ。ちなみに、そうして創りだした物は電脳印のように出したり消したりできる。後、そいつの能力は霊子体のレーダーにも引っかからないはずだ」
飛鳥「意外に世話好きですね」
蘇芳「感動の再会はまたの機会にな」
飛鳥「そういう柄じゃないですよね」
蘇芳「それは俺が決めることだ」
蘇芳はさっさとこの場を後にする。冷たいんだか、そうでもないんだか。
シノ「何かユーモラスになったな」
飛鳥「そうですね。今なら受け入れられるかもしれません。こう言うのもあからさまですが、そっちの意味じゃないですよ」
シノ「今となっては俺も人として惹きつけられたのか、恋だったのかはわからない。だからこういう展開になってちょうどよかったのかもしれないな。俺もあからさまになるが、頼りにさせてもらうよ」
飛鳥「そこまで言われたら仕方ないですね」
ダン「ノリノリだな」
ネクラ「若干引くぜ」
飛鳥「意外にあなたがきっかけかもしれませんね」
ネクラ「マジでか、姉御」
飛鳥「もう姉御にするんですね」
葉「もしかしてチャンス?」
香「下世話ね、もういいわよ」
葉「茶化したいところだけど、同感かな」




