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FreeDom  作者: ユユキ
真・世界
71/138

無情 2


引き続き、その辺の大通り。

この後も各地の暴動を沈静化するようだ。

車内にて。運転席にシノ、助手席に俺とアルル(アルルは膝の上)、後ろに香と葉だ。

 優「大変だな。アカシャに反旗を翻す、ってところか」

 葉「世界に、みたいなものだからね。こっちは治安治してるだけなんだけど」

 凪「そんな自由も掴めないなんてね」

車がアニメの如く縦に真っ二つに斬られる。

これまたアニメの如く席と席の間だ。

車というかもはや残骸はその状態のまま凪を置いて慣性で前進し続け、生物的な物に当たったのかそういう類の嫌な音を立てて止まった。

 シノ「後続は?」

 葉「もう止めてあるから大丈夫だよ」

ちなみに、一台での先導だ。そのかいあってか、被害はこの一台だけのようだ。

 優「爆発しないのは電脳製だからか」

 アルル「ちなみに、今は左右に分かれているから再生しないけど、くっつけたら再生するよ」

 優「よく知ってるな」

 アルル「一応この世界のデータはないわけだけど、私もただの幼女じゃないということだよ」

 優「俺と同性能じゃないのか?」

 アルル「ちょっと違うみたいだね」

 優「それは新事実だな」

 香「いや、車真っ二つ、下死体」

 優「まあ、それなりに修羅場は越えてるからな」

ちなみに霊子体には機械並の情報収集能力があるので、走行中の車の会話が聞こえたのは霊子体なら他愛もない。

とりあえず車から這い出る。香の言った通り辺りは切り刻まれた死体の山。その両サイドには例のギャラリーだ。

 凪「私には越えた記憶がないけどね」

 優「あ、本当だ」

 葉「それよりこの状況どうする?一応、他のはさっき帰らせたけど」

 シノ「無神教か。放っておくわけにはいかないだろ」

 優「やめとけ。さっきの言い方だとトップスリーみたいだが、さすがに格が違う」

 アルル「残念だけど、瞬殺レベルだろうね」

 凪「それ以前に興味ないから逃げるならさっさとしてくれる?」

 香「シノ……」

 シノ「……」

 葉「気持ちはわかっているつもりだけど、こればかりは仕方ないっしょ」

と、向こう側からこちらと同じサイレンを付けた車が一台やって来た。

 飛鳥「はぁ、もう絶対にあの人の趣味ですね」

 ダン「わかっているならやめてもいいんだぞ。あいつは自分の事にしか興味がないからな。特にお咎めもないだろ」

 ネクラ「姉様、ジジィが何か言ってるよ」

 ダン「おまえ、絶対根暗じゃないだろ」

 ネクラ「ぶっちゃけ自分で付けたんだ、この名前。くふふ、アホが猿真似の如くどっかで見た聞いた行動してたわ。あれ、あいつらまだ猿だっけ?」

 ダン「性格悪いな」

 飛鳥「はぁ、もう行っていいですか?」

 ダン「行くのか?」

 飛鳥「行きます」

 ダン「そうか。なら、付き合うよ」

 ネクラ「お伴します、姉御」

 飛鳥「もうあなたは好きにしなさい」

 凪「アカシャの使いか。何かごちゃごちゃしてきたし、帰るわ」

 優「そうだな。一旦、整理しておく」


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