試練 7
木の中。何とかランファの説得?に成功し、とりあえず『妄執』は僕が預かることになった。
リンネ「つまらないオチだな、おい。元々期待はしていなかったが、さらに失望したな」
向こう側からやって来たのは血塗れになったリンネだ。その原因は概ねそっちで間違いないだろう。
連「僕はまだまだ期待するつもりだ」
『妄執』を使い、ローブを錬成する。
リンネ「はっ、おまえの意見なんてどうでもいいんだよ」
と、そこで次元の穴が割って入ってきた。
蘇芳「はは、いいタイミングだな」
優「おまえ好きだな、人をおちょくるの」
蘇芳「愛と言ってほしいな。俺程、人のことを考えている奴はもはやいないと断言してもいい」
優「割りと的を射ているのが恐いところだな」
アルル「この世界には愛が足りないってことだね」
優「そうだな。友好関係だけ、っていうのもな。ちなみに、蘇芳なら腐れ縁ってところか」
アルル「うん、会って間もないけど染み染み感じる」
蘇芳「わかってるじゃないか。俺はしつこいぞ」
優「冗談じゃないから恐いところだな。で、どうやって帰るんだ?」
蘇芳「結果は見えているがな。予想と違ったらエスコートしに来てやるよ。腐れ縁として」
アルル「そうなるといいね」
優「そうだな」
蘇芳「よし、じゃあ帰るぞ」
リンネ「は?何言ってんだ、てめぇ」
蘇芳「どうせこのままやってもつまらないだろ。本格バトル展開がお望みなら邪魔はしないが」
リンネ「で?」
蘇芳「もう現実でいろいろ準備しているからこの世界にあまり興味はないが、おもちゃぐらいは用意してやろうって話だ」
リンネ「ふん、いいだろう」
優「以外に素直キャラ。まあ、初対面だけどな」
アルル「人は見かけによらずだね、飛鳥」
飛鳥「無理して振らなくてもいいですよ」
蘇芳「じゃ、もう一遊びしていくか」
優「満喫してるな」
蘇芳「まあな」
蘇芳とリンネはそのまま踵を返し去っていく。
優「しかし、なんか暗くなったな。そのままその一面性だけでいく気か?」
飛鳥「そのつもりです」
優「つまらない人生だな。何なら一緒にくるか?少なくとも、俺とアルルはおまえの対象にはならないだろ?」
飛鳥「いえ、敵にはなります」
優「素直じゃないな。散々言っただろ?それに、明にも頼まれたしな」
飛鳥「……」
優「よーし、もう俺が一緒にいたいでどうだ?」
飛鳥「それこそつまらない人生です」
優「そうか。ま、やるだけやればいい。俺は折れると思うけどな」
飛鳥「私はあなたが思っている程強くはありません」
アルル「無限ループ」
優「らしいから、続きはその時にな」
飛鳥「……そうですね」




