試練
木の中、西側バキューム付近。あれ以降、何故かこの一帯に人が集まりだし僕を中心に一つの纏まりができた。正確には僕こと連、那綱、飛鳥、ランファそして神楽と周だ。あの時のメンバー全員、もれなく西側の中心核に置かれてしまった。望むところ、と言いたいところだがどこから手を付ければいいかわからないのが本音だ。
と、一人その辺のビルの屋上で黄昏ていると次元の穴が開いた。
そこから出てきたのは蘇芳だ。
蘇芳「おまえの疑問に答えるとだ、すべて俺が仕組んだ。春程強いものではないが、似たような能力も付けておいた。中々気が利くだろ?」
いろいろ突っ込みどころもあるがそこはスルーするところ、というのは一般人あがりの僕とはいえこの一年で十分に理解したことだ。
蘇芳「わかりやすく言うと、おまえ次第ということだ。頑張れよ、優男」
連「そうですね。いつまでも一般人とは言っていられない」
蘇芳「俺はもう少しスローペースでもいいんだが、忙しい奴がいるからな」
タイミング良くと言うべきか、喧騒が聞こえだす。そちらの方に視線を移すと、上空に龍のベラがいた。
リンネとルーテはいないようだ。
蘇芳「死に急いでるな。ルーテでも引き取ろうと思っていたが、存外リンネにぞっこんみたいだし、俺にはつまらん展開だ。データ取りで滞在はするが、これ以上手は加えないでやろう。ありがたいだろ?」
連「それは、どうも」
蘇芳「一ついいことを教えてやろう。最後まで諦めないことだ。精神論じゃないぞ。この世界にはそういう仕掛けが解かされているからな。その辺はゲームぽいってところか。ちなみに、この仕掛けはリンネの方も知っているし、おまえ限定のものでもない。根性出せよ、俺の為に」
連「まあ、頑張ります。自分の為に」




