醜悪祭 3
グラウンド。その中央に立つのは私こと春と、シオンちゃんだ。
春「私を見る、もしくは意識するだけで人格強制プログラムが働く。イメージとしてはゼウスと同じ。プログラムの内容はいわゆる『幸せな』『優しい』みたいな感じ。具体的に言えば、こんな汚いことはしない人格ですね。この後は自動的に『木』の方へ吸収される、と。必要悪なんて糞喰らえ、ってことですね」
シオン「くだらない話です」
春「まあ、明らかに必要ないからね。ちなみに、ユイ的にはどうですか?」
ユイ『私が答えるのは少し微妙ね』
シオン「それは心外ですね。その程度に造った覚えはないですよ」
春「だってさ」
ユウ『そう。では、同感で』
私達を中心に人が集まって来る。そして電脳粒子へと変わり、天へと昇っていく。その最終地点は木だが
春「後は葵君次第ですね」
シオン「あなたはいいんですか?エレクレインがどうとか」
春「それは葵に任せるとしましょう。期待通りなら、その時にかな」
シオン「まあいいでしょう。その時まで付き合ってあげます」
春「さすがシオンちゃん」
ユイ『それはそうと、ダブル敬語は読みづらいわね』
春「正直、一般社会に合わせた張りぼてですし、桜と間をとって『わ』『ね』にしましょう。今度はユイと被るけどね。まあいいか」
ユイ『そうね。台詞少ないし』
春「どう?シオンちゃん」
シオン「そういうギャグ要素は遠慮します」
春「ノリ悪いなー」
再び屋上。で、俺こと優。
優「めでたしめでたし、だな」
隣にいる霞に電脳粒子化が始まる。
霞「私も感謝しているよ。それでも受け入れられずこの様だ。結局、私はヘイ以下だったようだな」
優「なら感謝する必要はない。夢でぐらい4人仲良くな」
霞「……そうだな」
そして霞は完全に消滅する。
優「そうなると、シャルの想いを捻じ曲げることになるんだけどな」
飛鳥「一言多いですよ、本当に」
ヘイ「人間関係って難しいということか?」
優「いや、そういうものということだ。以心伝心もなければ、一体感もない。いっそ、必要ないな。それを友達と言ったら、逆に寂しいだろ?」
ヘイ「まあ、本当に好きな人も言えないぐらいにはな」
飛鳥「纏めると、『本音』ということですね」
優「そういう生き方だと弾かれるんだろうけどな。世界が狂っているんだか、やっぱり人が狂っているんだか。おっと、本音が出てしまった。これはブーイングの嵐だな」
飛鳥「では、ここは柔らかく『弱さ』にしましょう」
優「そうだな。『強くあれ』ぐらいなら誰か言ってた気もするし」
ヘイ「えーと、確認しておくとそれを何とかしようとしているんだよな?」
優「俺じゃないけどな。今回は脇役だな」
飛鳥「またまた、そう言って」
優「じゃあ、今はにしておこう。とりあえず、敵になる気はない。ヘイでも友達になれそうだからな」
ヘイ「それはどうも」




