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FreeDom  作者: ユユキ
仮想世界
33/138

抑止解放 3


エデン門前。

 カイン「俺も存外、一般人だったようだな」

カインから電脳粒子が立ち昇っている。それに伴い、体も次第に透過していく。

 那綱「なんだ、今気付いたのか?」

 蓮「残念ながら、僕も感じていたよ。でも、死ぬよりはよかったかもね」

 カイン「夢の中か。確かにお似合いかもな」

 蓮「その時までは眠っていてくれ」

 カイン「……いや、やはり幕を引こう。その時、折角おまえらが創った世界を台無しにするのも本望ではない。言い訳がましいが、本音でもある」

 蓮「じゃあせめて僕がやるよ。そうすれば、踏み台ぐらいにはなる」

 カイン「そこまで言われたら仕方ない。と、いうのは建前だな。正直、これで少しは救われる」

カインが完全に消える前に止めを刺す。

 蓮「こんな感じでいいかな?」

 那綱「おう、ナイス優男っぷりだ」


エデン門前、内側。

 優「じゃ、そろそろ飛鳥の所にでも行くか」

 春「ここにも優男が」

 ユイ『大変ね』

 優「それなりにな。そっちも頼むぜ」

 春「頑張ります」


飛鳥と明の住むマンション。今、二人の部屋の玄関前にいる。

 明「うおー、もう駄目だ」

と、扉を勢い良く開けたのは、声の通り明だ。

 明「優、俺の屍を越えていけ」

そう言って明は持っていた包丁で自分の喉を掻き切った。

結果は即死。明は死体となって仰向けに倒れる。

 優「さすがの俺もびっくり展開だぞ、これ」

 飛鳥「『抑止解放で私への束縛が止まらなくなったので、後は優に任せた』みたいな感じです」

 優「ちなみに、なんで抑止解放のこと知っているんだ」

 飛鳥「そこは利便性です」

 優「なるほど。それは仕方ないな」

 飛鳥「で、どうします?もう私の面倒を見る必要はないんですよね?」

 優「それは釣れないな。友達だろ?」

 飛鳥「友達ですか……」

 優「性行為がすべてじゃないってことで」

 飛鳥「とりあえず今は面倒を見てくれることに満足しておきます」


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