「狗」 3
ボスっぽい奴がすでに稼動中のヘリコプターに乗ろうとしていたので、とりあえず運転手一人を射殺。他にはもういないようだ。そのまま屋根からボスの元に飛び降りる。ちなみに、あっさり過ぎだろ、というのは腐っても『鉛姫』ということで。
ちょうど隣に開けっ放しの扉があったのでそっちに目を遣る。
その隙を突いてセスが発砲。
狙いは頭だったので、軽く体を横に傾けてそれを避ける。
桜「危ないな。それはそうと、一つ聞いていいか?」
セス「まあ、いいだろ」
桜「ベンとソンファと話したか?」
セス「いや」
その時、爆音レベルの銃声が鳴り響く。思わず体が萎縮する程だ。
飛んでくるのは銃弾。大きさも速さも普通のハンドガンと同じだ。
威力は家屋の壁を簡単に突き抜ける程。開いた穴の大きさも人一人分はある。
射線はセスの胴体あたり。セスは盾爆で対応する。
が、銃弾はその盾爆も突き抜けた。ミサイル級でも防げる程だ。遠距離兵器はすべて防げるのが売りだったが、それも今日でほぼになったようだ。こんな物まで持っているとは、底が知れない。
銃弾に当たったセスの体は四散。見るに耐えない状態となった。
銃弾はまだ歩みを止めず、そのまま実はさっきからバリバリうるさかったヘリコプターのエンジン部分に当たる。
ヘリコプターは爆破。さすがにその爆破に巻き込まれた銃弾は機能を失っているだろう。
そして、銃弾の通り道を通って、例のものすごく速く走れる靴を履いたシオンがものすごい勢いでやって来た。
シオン「あー、あれで死んだんですか。ここまできたら、さすがは三下、と言うべきですね」
桜「こっちとしては、さすがは一流だけどな」
シオン「よくある自虐ネタですか。つまらないですね。現にここに存在するのだから、真似してでも追いついてもらわないと」
桜「追いつくさ」
シオン「……期待ぐらいはしておいてあげましょう」




