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FreeDom  作者: ユユキ
仮想世界
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掃除屋:フリーダム

連れて来られたのはコンテナ船。と、いうことで今は海の上だ。フリーダムという組織らしい。それで自由を体現していたわけだ。それでノーパンというのも微妙だが。船の大きさは300m前後。組織と言ってもメンバーは4人。中学生ぐらいの金髪少女、桜。少し五月蝿い。同い歳ぐらいの黒髪清楚系少女、シオン。まあ、黒髪清楚系だ。次ぎに三十代前半ぐらいのおっさん、カシヤス(通称:カシやん)。もうあれだ、おっさんだ。そしてノーパン女なことリオ。づかづかと入り込む。リーダーの素質としては十分ということか。そこもフリーダムとか言いそうだな。そして今は依頼主の凪の所に向かっている途中だ。俺の母親代わり。さっそくネタばらしすると天使だ。翼があって、耳ツンツン。人間とは多少異なるが、原住民みたいなものなのであまり気にされていない。レアではあるが。で、今は船内というか甲板を散策しているのだが誰とも会わない。この広さで4人は広過ぎか。操縦はオートなのだろう。電脳人が来訪してから科学技術は鰻上りだ。そのくらいはむしろ朝飯前だろう。そうこうしている内に船首に辿り着く。どうやらそこに全員集まっていたようだ。

 リオ「やあやあ、おはよう優君」

モーニングコール早々、100m先に賊らしき船がある。同じコンテナ船。海は基本無法地帯なのでよくある話ではある。

 優「で、どうするんだ?」

 リオ「このくらい余裕だからここで見物かな」

すぐ後ろのコンテナの上に桜が座っている。ちなみに、この船にはでかいコンテナが二つ積まれている。おそらく電脳武器関連の物だろう。桜の手にはスコープやらなんやらゴテゴテにカスタマイズされたハンドガン。ハンドガンとしていいのか?と疑問を持ちたくなるぐらいだ。そして敵船に向けて撃つ。

 優「この距離で届くのかよ。そしてスコープ使ってねぇ」

 リオ「いいツッコミね。カシやんにも見習ってほしいくらいだわ」

 カシヤス「暗に影薄いってことか。俺もいい歳だからな」

 リオ「って言ってる時点で終わりね」

 カシヤス「そうだな。俺もそう思った」

 シオン「ちなみに、『ユイ』が補正してくれているので、あのスコープはユイ用と言った方がいいかもしれませんね。飛距離は、とにかくものすごく届きます。『ユイ』は完全AIという特殊なもので、しゃべるんですよ。もう自我を持っていると言ってもいいですね」

と、目を輝かせながら言われた。俺の知っている技術屋とは大違いだ。ロリコンではないが、あいつとどっちがいいと言われれば、迷わずこっちだな。

桜の銃音が等間隔で鳴り響く。スナイパーライフルを乱射しているようなものか。相手からの反撃がないということは、狙いも正確なのだろう。

 リオ「さてさて、シオン。そろそろ相手もミサイルとか飛ばしそうだけど」

 シオン「はい。既に魚雷を撃っておきました」

 リオ「さすがシオンちゃん、最高」

と、言っているそばから敵船が爆発。そのまま電脳粒子として還っていった。ちなみに、新しく造られた物質は概ね電脳粒子でできている。資源は貴重だからな。まあ、その資源も今や不要なのかもしれないが。そのお陰で、こんな小競り合いにもミサイルが出る始末だが。武器の無制限化以来、武器を持っていないのは『楽園』の一般市民くらいだろう。

 優「ああ、一応聞いておくが常時穿いてないのか?」

 リオ「うん」

 優「それは確かに自由だな」


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