飛鳥 王への道6
あれから数日後。その辺のビル屋上。
懲りずに殺し続けたおかげで流れが変わった。
ちなみに茜とナンナは相変わらず付いて来るが、相変わらず見ているだけだ。
正直やりづらい。
さて、どう変わったかというと過程を説明した方が早いだろう。
私が殺しまくって手に負えない状況で、連一行がそれを救う。
その後はそのまま連達に付き従い、世紀末風の混沌も収束。
その噂は向こう側にも流れカリスマ的な存在になったが、その熱狂もすぐ収まり今では元の鞘。
今までのことは文字通りなかったことにされた。
結果としてはあれはただの一時的なブームみたいなもの、ということなのだろう。
つまり、よくある話だ。
茜「ここからは目の前の状況ではなく己の意志になるわけだ。で、どうするんだ?」
飛鳥「そうですね、王には相応しくありませんが壊しましょうか」
茜「その後はどうする気だ?」
飛鳥「正直、考えていません。ただ許すことができないだけです、この世界が」
茜「はは、それはそれで見ものだな」
ナンナ「頑張ってください」
飛鳥「……私的にはもっとダークネスにいきたいんですけど」
茜「そうならないよう居てやってるんだろ。自滅しないようにな」
ナンナ「面白半分ですけどね」
飛鳥「自滅ですか」
茜「自滅だろ」
ナンナ「残念ながら、典型的故に確実です」
茜「まあ、やるだけやれ。最低限は尻拭いしてやる」
飛鳥「気持ち悪いぐらいに肩入れしますね」
ナンナ「深読みしなくても大丈夫です。ただの暇人ですから」
飛鳥「そうですか。それは逆に安心です」
茜「おまえみたいなのは今となってはレアだからな。作り話でも最近じゃいないぐらいだ」
ナンナ「いても大抵ザコキャラですね」
茜「つまり、おまえは今その瀬戸際にいるわけだ」
飛鳥「さすがにここまでのことをしてザコで終わる気はありません」
ナンナ「そうなると、問題はあのチート少年ですね」
茜「俺は何もしないぞ。それでおまえが死んでもな」
ナンナ「ただの暇潰しですからね、すみません」
飛鳥「こういう時、優のように屁理屈の一つでも言えたらいいのかもしれませんね」




