噛ませ犬
アカシャ塔、白夢内。ここに帰って来たのは僕こと連、那綱だ。
内装は相変わらずの白一色の空間。
ちなみに、このエリアには何も置かれていないので本当に白しかない。
那綱「相変わらずだな、この世界は。一応、あそことは違う世界のはずなんだけど」
連「そうだね」
ランファ「愛が足りないのよ」
連「あー、はいはい」
神楽「いや、マジで」
周「もうややこしいな」
神楽「私達が復活してる時点でな」
連「まあ、実際何が必要なのかは生者に決めてもらおう」
那綱「なーんか、ネガティブだな」
連「そうでもないよ。アカシャには感謝しているぐらいだ」
那綱「むしろ、ノリノリだった」
連「まあ、無理して僕に付き合うことはないよ。今回は完全に噛ませ犬だからね。倫理的にはグズグズだけど間違いなく復活したわけだし、命は大事にしないとね。それは身に染みているだろう?」
周「惨めというか、呆気ない死に方だったからな」
ランファ「それでも私は付いて行くよ」
那綱「当然、私もだ」
神楽「じゃ、私も」
周「しゃあねぇな」
神楽「ツンデレ?」
周「腐れ縁だ」
連「そうか、それならこれ以上クドイことは言わない。正直あの頃はあまり実感がなかったけど、実はいい仲間を持っていたみたいだね」
ランファ「何気にひどい本音」
那綱「しかし噛ませ犬にしては兄様の仕様がチート過ぎる気がするな」
連「それはそれ、まさかわざわざ死んであげるわけにもいかないだろ?仮にそういう展開になったら、生きてみるのもいいかもしれないな。エレクレイン教を布教させたりして。そういうえば、この名前は嫌がってたな。あれって誰が言い始めたんだ?」
那綱「水臭いな。私だよ、私」
連「なるほど、すごく納得した」
ランファ「和んでるね」
神楽「友達いっぱいできてよかったな」
周「無理矢理な振りだな。まあ、確かに和む日が来るとは思ってもみなかったが、死んでからというのも皮肉だな」
神楽「いいじゃねぇか、来ただけでも」
周「まあな、それだけでも上出来だ。だけでも、な」
神楽「相変わらずだな。だが、いっそそこが最高」
周「それはどうも」




