表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FreeDom  作者: ユユキ
真・世界
112/138

飛鳥 王への道2


大通り。今だにどこかの世紀末漫画のような状態は続いており、目の前にはその光景が広がっている。むしろ拍車が掛かっているぐらいだ。

これは収集がついていないのではなく、明白な理由がある。

いわゆる二分化だ。この辺りを堺に区切られている。

そして律儀にもその境界を越えることはない。

その分こちら側で暴れ回っているわけだが。

 飛鳥「完璧に調子に乗ってますね」

 アカシャ「改心云々以前に見飽きたわ。これはその見飽きたものより質が悪いけど」

 ダン「ああ、それで丸くなってたのか」

 アカシャ「この世界にはもう飽きた、ってことよ。そういうことだから、早く面白くしなさい」

 飛鳥「私は元に戻すだけですよ。どこかの誰かが荒らしていきましたからね」

 茜「何なら俺が全員殺してやろうか?」

声のした方に振り返ると、そこには二十代後半ぐらいの男性と十五歳前後の少女がいた。

 茜「おっす、新入り。ちなみに、冗談じゃなくてマジだぜ。遠慮するな、後輩。ついでに自己紹介、俺は茜。女みたいな名前だが、見たまま男だ。エコー的なオチはないぞ。で、王だ。こっちはナンナ、従者みたいなものだ」

 ナンナ「よろしくお願いします」

 茜「で、返答は?」

 飛鳥「結構です」

 茜「なんだ、踏ん切った割にはだな」

 飛鳥「もしかして、今までの諸事情を知っているというオチですか?」

 茜「ああ、そうだ」

 飛鳥「そうですか、細かいことはこの際流しておきます」

 茜「話を戻すとだ、俺は快楽に生きる男だ。こいつら全員殺したら気持ちいいだろうな。理由なんてそれで十分だと思わないか?」

 飛鳥「思いません」

 茜「それは残念、いやむしろそっちの方が楽しそうだな。よし、決めた。今頃心変わりはなしだぜ?」

と、茜は返答を待たずに王剣を精製し私に斬りかかる。

 飛鳥「面倒ですね」

 茜「さっさと立ち位置決めないといろいろなものに潰される、ってことだ。はは、我ながら中々の名言だ」

 蘇芳「簡単に言うと自我の確立か。そのままの意味で捉えるのは馬鹿の所業だな」

と、次元の穴が開き棺桶を引き摺りながら蘇芳が現れた。

 茜「ちっ、そっちの方が的確じゃねぇか。そして、そんなことできたのかよ」

 蘇芳「むしろ基本何でもありだからな。優には釘を刺しておいたが、ここまで辿り着けるか楽しみだ」

 飛鳥「珍しくスパルタですね」

 蘇芳「緩急はつけないとな。で、こっちは王のイヴだ」

 茜「おまえ結局世話役に戻るのか?」

 蘇芳「その方が面白そうだろ?」

 茜「なるほどな。それで、何故このタイミングでシャシャリ出た?」

 蘇芳「今日は調子がいいからな。挨拶でも、と思ったわけだ。王が二人もいるしな」

 茜「おいおい、俺は勘弁だぞ。それに、解放者の方がよかったんじゃないか?」

 蘇芳「割りとこっちにも期待はしているからな」

 茜「それは意外だな」 

 蘇芳「若い風、というやつだ」

 茜「ジジ臭せぇ話だが、悪くないな。ま、俺は年々衰える気はないが」

何の前触れもなく、突然棺桶の上蓋が吹き飛ぶ。

そして十四、五歳前後の少女がその身を起こす。

と、認識した頃にはもう目の前にその少女がいた。

と、認識した頃にはもう少女の王剣が横一閃。私の身体は二分化された。

 茜「相変わらずぶっ飛んでんな。さすがにひくわ。ま、悪くはないけどな。ああ、これ口癖じゃないぞ」

茜は私の頭を鷲掴みにすると、そのまま勢い良く後退して行く。

アカシャ、ダン、ナンナもそれに続く。

 イヴ「つまんない」

イヴは欠伸混じりで退屈そうにそう言った。

 蘇芳「寝るなら棺桶戻っとけよ」

 イヴ「へいへい」

 蘇芳「心配しなくても、その内面白くなる。今回は世界が変わる程だ。実際、隔壁が一つ開いたしな」

 イヴ「へいへい、期待せずに寝ておくよ」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ