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FreeDom  作者: ユユキ
真・世界
109/138

優 解放者への道2


アシェルとエドも小舟に乗り込み電脳の海を進んで行くと、巨大なドーム型の建物が見えてきた。

表面はコンクリートや鉄板などではなく機械だ。

 優「ハイテクだな。建物はまだコンクリートだろ。電脳粒子製だからローテクとも言えないが」

 マルタ「お察しの通り見た目倒しじゃなくいろいろな機能が付いているからこっちの方がハイテクね」

 アシェル「とりあえず、僕の家に案内すればいいのかな?」

 マルタ「そうね、アテにしてる」

 アシェル「そうか。まあ、賑やかになっていいかな」

 優「それは気が合うな」

と、ドームの方から十四、五歳の少女が向かって来る。

手にはエドに似た機械の剣、それと緑色のローブを着ている。ちなみに、こちらはフード付き。

海面から浮いての移動だ。わざわざそうするということは霊子体ではないらしい。

 マルタ「先に説明しておくと、あの剣は完全AIではない。あれは安々と造れる物でもないからね。まあ、しゃべる剣だけというなら話は別だけど。で、あのローブは重力制御できる機能が付いている電脳ローブ。あちら側にはあまり定着していないけど、割りと電脳ローブにいろいろと機能を付けるのは主流なことよ。イメージはいろいろできるパワードスーツみたいなところかしら。さりげなく言ったけど、呼称は電脳ローブね。仕組みは電脳粒子」

 優「電脳粒子の万能感半端ないな」

 マルタ「いいことでしょ?」

 優「まあな。おかげでここまで来れた」

 マルタ「君にはもっと先に行ってもらわないとね」

少女は宙を翔けながら剣を構え、戦闘態勢に入る

 梓「親父ー」

その呼びかけに対してアシェルは小舟から飛び降り同じく剣を構える。

梓の横一閃。

を、わざと受け首を切り落とされたがアシェルはそのまま構わず横一閃返し。

そのカウンターを梓はジャンプでかわす。

そして重力制御で中空に留まり、さらに剣を振り下ろす。

が、それはアシェルが自分を中心に発した淡い緑色の球体の衝撃波によって阻まれた。

梓が吹き飛び、海へと沈んでいく。

 アシェル「ええと、僕の娘です。血は繋がっていない。まあ、それを悲観するつもりはないけどね」

 優「人類皆兄弟ってやつだな」

 アシェル「面白い言い方をするね」

 優「こう言ってしまえば、そんな繋がり些細なものだろう?」

 アシェル「そうだね」

 梓「駄目かー」

と、梓が勢い良く海中から飛び出て来た。

 アシェル「初めに比べれば大したものだよ」

 梓「マジで」

 優「甘々だな」

 アルル「解説すると、電脳能力の一つは身に付けないとね。ま、私もないけど」

 優「その目は違うのか?」

 アルル「これは基本スペックです」

 優「逆にすごいな」

 アシェル「……少し話し合いが必要なようです。梓は先に帰っていなさい」

 梓「お、おう」

そう言われて、梓は素直にドームの方へと帰って行く。

 アシェル「確認しておくと、戦闘要員は僕一人で街の人は基本的にドームの外からは出て来ません」

 優「おまえ一人に押し付けて、のんびり引き篭もっているわけだな。なるほど、拷問ね」

 アシェル「僕はそう思ってはいない。むしろ、そういうことをされるなら君を止めなければならない」

 エド『先生、俺はむしろチャンスだと思うけどな』

 アシェル「悪いけど、こればかりは譲れない」

 エド『まあ、俺はどっちでもいいっすけど』

 優「少しニュアンスが違うから説明しておくとだ、何も現実逃避が気に食わないわけじゃない。その選択肢だけ、というのがな。おまえは全員救っているつもりだろうが、こちら側の人間にとっては生殺しだ。今までの経験上言わせてもらうと、俺達に居場所はない。選択肢は妥協か死だけだ。その犠牲があることは最低でも理解してもらわないとな。そして、それを失くすのが俺の仕事だ。何、荒事にするつもりはない。先も言った通り選択肢を増やすだけだ。ちゃんと俺達も愛してもらわないとな。平和にいこうぜ、平和に」

 アシェル「それでも、それが人の有り様なら僕は犠牲にしてでも護っていきたい」

 優「ひどい話だな。それに、それじゃ進歩しないぞ。はっきり言って自滅ルートだな。むしろ、俺達を助けた方がいわゆる豊かな生活になると思うんだが。ちゃんと未来のことまで考えてるか?」

 アシェル「今が精一杯の状態で未来を見ることはできないよ」

 優「また弱いってやつか?案外簡単に変わると思うけどな、俺は。さらに案外、おまえみたいなお節介が邪魔しているのかもしれないな。いわゆる抑止力というやつだ」

俺は刀を精製し、アシェルに切っ先を向ける。

 優「駄目だった時はその時やり直せばいいだろ?少なくとも、見殺しにするよりはマシだ。必要悪の次は必要死か?俺は平和を愛する男だが、さすがにそれは受け入れ難いな。今の世界は無駄に失敗を恐れ過ぎだ」

 アシェル「残念です」

それに対し、アシェルも剣を構える。

 優「それは俺の台詞だ」


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