エタの依頼 2
エデン。最上階より下はいわゆる現代風だ。外では無制限の武器のお陰でかなり荒れているが、ここはそういうのとは縁がなさそうだ。外の出身の身としてはかなり斬新だ。そしてエタが用意した拠点はこれまた現代風のアニメでよく出る二階建ての一軒家。これも新鮮だ。外ではワンフロア。あれはベンさんの趣味ではなく利便性の問題だ。基本戦闘仕様になっている。
依頼内容に入ろう。高校に通い一人の女生徒の家庭的問題を解決するという、いろいろぶっ飛んだ内容だ。典型的なお嬢様。アニメであるようなあんなことやこんなことをされているらしい。逆に物好きな奴がいたものだ。リアルでそんなことをしているとは。ちなみに殺すのは禁止。それが一番合っていて楽なんだが。
今いるのはリビング。そこに全員いる。むしろ、ここに来てからここしか使っていない。客観的に観れば一家団欒のようだ。
学校に行く時間。行くのは俺とリオ。もちろん制服だ。リオは年齢オーバーだが、まあ、いけるか。
凪「まさかこんな日がくるとはね。母さん嬉しいわ」
優「まったく同感だ。こんな感じだが、暢気にこんなところにいていいのか?カシやん」
カシヤス「この後たっぷりと付き合ってもらうからな。気にするな」
優「連チャンで他人の家族事情か。ここまできたら逆に面白いな」
カシヤス「おまえらしい意見だな」
桜「よし、ゲームするか」
シオン「そうですね」
ユイ『私は今日もアニメにするわ』
桜「はいよ、カシやんよろしく」
桜はユイをホルダーから取り出しカシヤスに渡す。
優「まさか一緒に観るのか?」
カシヤス「ああ、暇だしな」
優「いや、行けよ」
カシヤス「まあまあ、みんなで行こうぜ」
優「若干キャラ変わってるぞ。で、凪はどうするんだ?」
凪「私はアバウトにのんびりしてるわ」
優「意外な返しだな」
凪「長生きの特権よ。若者は頑張りなさい」
優「じゃあ、頑張って行って来るか。正直ダルいけど」
リオ「本音出てるよー」




