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試合は終わらない

5話目まで覗きに来て下さった貴方、ありがとうございます。

少しでも楽しく読んで頂けるよう精進します!

最後までよろしくお願いします。



 頭に浮かぶのは前日の友人の言葉。


 「あんたさ、悩みでもアンじゃないの?」

 私にとって数少ない友人が尋ねる。

 「もう一週間経つよ?アンタが何も言ってこないから聞かなかったけど」

 強かにぶつけた額を押さえながら、振り向く。

 「まるで、アタシに悩みがないような言い方だよ、ソレは」

 失礼なことを言うな、と睨むと、

 「そういう意味じゃないわよ」

 つん、と眉間を突く。

 人差し指は垂直に下りて鼻の前で止まる。

 「良くも悪くもマイペースで(一部の前で以外は)ポーカーフェイスなアンタにしちゃ、珍しいって言ってんの」

 結局、貶しているではないかと思い口を開こうとしたその時、


 「よっぽど大事なことなんだなって、思ったのよ」

 眉を歪めた彼女はアタシの顎を掴んで、

 「何かあったら、話しなさいよ?アンタの背中、蹴り飛ばしてあげるから」



 「虎、あのさ…アタシは」

 ――ぎこちないけど口動(こうどう)しようとしたのに。

 「急がなくていいよ、俺は長期戦狙ってんだから」

 今すぐじゃ勝ち目無さそーだし、と先手を打たれた。

 ちらりと外を伺う様子を見て、次が虎の降りる駅だと知る。

 

 「どーせ、アイツにも同じ返事で片すつもりだったんだろ」

 アイツ、に心当たりがあり過ぎてというよりも何故知っているのかが気になる。

 「ほら、あの席空くぞ…兎は酔いやすいんだから座っとけよ」

 そういうと、手を引いて座席の近くに移動していく。

 掻き分けている訳ではないのに、自分が押しつぶされることは無い。

 「じゃ、俺行くわ」

 開いた扉から外へ颯爽と出て行った。

 何というか、ここのところ敗北続きな気がする。

 本気で蹴り飛ばしてもらう必要がありそうだ。




兎は『虎と兎』の時のような結構冷めた子だと思います。

愛情は理解できるんですけど、恋愛になるとからっきしです。振り回されてます。


惚れた点では虎が、振り回されている点で兎が負けなんでしょうね。

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