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今回も足を運んでくださりありがとうございます。



 「3ヶ月後だってさ」

 出会い頭に何かと思えば、

 「二人の結婚式」

 そこまで言われてようやく龍兄と陽子さんの結婚式のことだと分かった。

 「アンタ、何で教えてくれなかった訳?」

 3ヶ月後と言うともっと前に結婚自体は決まっていた筈だ。

 少しばかり、蚊帳の外で面白くない。

 「昨日知ったのにどうやって教えるって言うんだよ」

 話を聞けば昨日、両親から龍兄の婚約者が来るから、としか聞いていなかったらしい。

 「3ヶ月後って聞いたのは昨日の夜だよ」

 どうやら、私達を驚かせてやろうという魂胆だったらしい。

 目論見通り、驚かされた訳だが。

 「それならそれで時期が微妙じゃない?」

 もうちょっと近づいてから言いそうなものだ。

 「あー、色々あるらしくってな」

 理由を知っていそうな反応だが、あまり聞かれたくないらしい。

 「そっか」

 それなら聞くまい。

 「まぁ、あの様子ならきっと幸せになるだろうし。心配いらないね」

 「だな」

 ちらちらとこちらを伺う様子に気が付いてはいるのだが、話し出すのを待ってみる。

 「……あのさ、大丈夫か?」


 昨日、龍兄から兎の様子が変だったと聞いて何かあったんだろうと思う。

 龍兄の結婚が原因かとも思ったがどうやらそれではなさそうだ。

 ちょっと安心するとともに浮かぶものがものだから聞きにくい。

 違ったら違ったで変なことになるだろうし。


 心配そうな顔に、言うべきか言わないべきか迷う。

 話をしても昨日が初対面の虎に志保のことが分かるとは思えない。

 一緒の空間に居て、虎が何かしたとは思えなかった。

 だけど、どこで雰囲気が変わったかさえ気付けなかったのだから、私にはいくら時間をかけて分かりそうにない。

 決心して口を開く。

 「虎はさ、志保のことどう思う?」


 予想通りで、やっぱりかと思う。

 「兎の友達だから悪い奴じゃないだろうと思うけど……」

 言っていいものか少し迷う。

 「けど?」

 「俺のことは嫌いなんじゃないか?」

 「……なんでだろ」

 垂れた動物耳が見えたのは俺のせいじゃないと思う。



 「こんにちは」

 「……こんばんわ」

 本当に嫌われてるな、と再認識しながらも笑顔で返す。

 これも兎の為だ、やるしかない。

 あんまりの凹みように見ていられなくて待ち伏せしてみた。

 なんか、自分の行動力に驚きだが。

 兎から聞いた情報を組み合わせて見た所、甲崎が降りる駅に彼女も降りるらしい。

 「ちょっとお時間頂けますか、志保さん」

 かなり嫌そうな顔をされたが、引き下がる様子を見せはしない。

 見つめあうとも睨みあうとも言えない数秒間、眼を逸らしたのは向こうだった。


 「兎の様子がおかしいんだけど、知ってるよな?」

 穏やかに始めるつもりだったのっだが、兎の凹みようを思い出すと苛立ちが隠せない。

 「なんで、アタシに聞くのかしら?」

 シラを切りたいらしい。

 「時期を見てだな。この前の様子で、俺が嫌いなのは十分に感じ取れたし?アイツには心当たりないみたいだし?」

 シラを切るのなら切ろうとする理由がある。

 それが分かれば、何とかすればいい。

 「俺が嫌いなら、兎とアンタがいる時は邪魔しないし。アイツを困らせるの、やめてくれないか」

 




タイトルとしては動物の虎、のつもりで。

何という行動力でしょうか……、虎の思いにちょっと重たいものを感じた方、見捨てないでくださいね!!

虎は(自分が関わっているからというのもあるので)兎の為ならこれくらいやります。

両親が突拍子ないので、多少のことはやれると思う……我ながら恐ろしい。

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