第16節:公開処刑 幹部会議での断罪。西園寺は権限停止となり、凛子への嫉妬は「会社への貢献度」という数字の前で完全に打ち砕かれる。
第16節:公開処刑 幹部会議での断罪。西園寺は権限停止となり、凛子への嫉妬は「会社への貢献度」という数字の前で完全に打ち砕かれる。
翌日の幹部会議。
私は給湯室でお茶の準備をしながら、その結果を待っていた。
後から奈々さんに聞いた話では、会議室の空気は凍りつくようだったらしい。
九条社長は、監視カメラの映像と私の記録をスクリーンに映し出し、関係者を名指しで叱責した。
「業務妨害、および部下へのパワハラ。これは会社の利益を著しく損なう行為だ」
西園寺部長は顔面蒼白になり、「それは、掃除婦が社長に取り入って……」と言い訳をしようとしたらしい。
「彼女は、君より会社に貢献している」
九条社長の一言で、西園寺部長は完全に沈黙した。
結果として、西園寺部長は「営業部長の権限を一時停止」という厳しい処分を受けた。
夕方、誰もいない給湯室に、西園寺部長が現れた。
彼女はひどく憔悴し、プライドの高さの裏にある脆さが露呈していた。
「……笑えばいいじゃない。あなたが勝ったのよ」
彼女は悔し涙を流しながら、私を睨みつけた。
「勝ち負けなど、最初からありません」
私はそう言いながら、彼女のために新しくお茶を淹れた。
「ラベンダーとミント、少しの蜂蜜」。高ぶった神経を鎮め、頭をクリアにするブレンドだ。
「どうぞ。まずは、温かいものを飲んで落ち着いてください」




