朝ぼらけ
月が、ぽっかりと浮かんでいた。
欠ける事のない満月を見ると、少し虚しくなるのです。
窓辺に生けておいたブルーベルに寝る前に水をやります。
小雨が降っていました。雨の匂いがほのかに香りました。
叢雲が、ふわりと浮かんでいる。
欠ける事のない満月にかかろうとしています。
昨日買った本を読むと、少し気持ちがすっきりしました。
小雨はひどくなり、今では雨の音が大きく聞こえます。
静かな夜です。
隣に住むあの人も、上に住むあの人も、もう寝てしまったのでしょうか。
より一層、雨の音が大きく響きます。
本を読み終わりました。僅かですが空が明るくなってきました。
少し、寝ておかなければ。今は寅の刻ぐらいでしょうか。
上に住むあの人は早起きなので、そろそろ起きるのかもしれません。
寝るために電気を消します。雨の音がただ、響きます。




