No.?? Name:Riku Aoyama- Background
青山 陸というキャラの背景です。
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小さい時から周りに色々言われながら生きてきた。
ざぁっと涼しい潮風が吹く海沿いの幼稚園に通っていた頃、母さんからは、
「この子は将来サッカー選手になるべきよ!」と。
七五三を終えて少しも経っていなかった体では気が遠くなるほどの長い道を歩いて学校に行っていたとき。父さんからは、
「お前は、苦しむ人々の元にすぐ駆けつけられる医者になれ」と。
周りの人間からも似た様な言葉をかけられた。
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何が何だかわからないまま高校生になって…
沢山の部活を経験した。
部のメンバーが悪い訳じゃない。
でもそこに居れば居るほどわからなくなって。
もう散々だった。
わからない。
周りが俺に何を求めているのか。
もう俺は何がやりたいのかさえー
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ただ、わからない。
何をすべきかや、生きる理由とか。
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ただぼんやりと考えながら歩いた。
見上げると、橙色の空はとうに流れて落ちていた事に気づいた。
視界を埋め尽くす濃い墨の中から漏れる薄暗い光が小さく俺の姿を照らす。
『俺に朝なんて一生来ることは無いのだろう。』
ーそうこの時は考えていた。
けれど後に…もっと遠い…遥か先の未来で…俺は知る事になる。
ーー夜明けの空がどれほど美しいのかを。
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ここまで見ていただいで正直びっくりしてます。超低浮上なので半年に一回ほど、長ーい長ーい目で見に来ていただければ幸いです。