七行詩 二篇(「亡くなった犬の部屋から~」ほか)
掲載日:2024/12/25
○
亡くなった犬の部屋から
土器が出てきた
単なる器とかではなくて
火焔型土器とかいう本格的なやつだ
そう言えば彼女の趣味を尋ねたことがなかった
リビングのソファでの昼寝が好きなだけだと思っていた
あの時何を聞けばよかったのだろうか
(20200312)
○
土器で心臓を作った
形が歪だったせいか
不整脈が多い
流れているのは血液ではなく空気
花粉症なのでしょっちゅうくしゃみをする
だれがこの心臓で生きているのか
考え込む度に心臓は休んでいる
(20200312)




